1時間で民法がわかった!皆が勉強する基本中の基本14項《家族・親族法編》【行政書士・法律資格用】

公開日: : 最終更新日:2014/07/17 Ⅰ:資格全般, 法律系科目対策, 法律系資格全般 , ,

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2)民法の要件と効果

民法の要件と効果
 
 ここからは、覚えておくと民法を攻略するのが楽になる話をしていきます。

 まずは、要件と効果。

民法の要件の大切性

 民法を得意にする第一歩は、徹底的に各種条文の要件を覚えていくことです。

 問題では当然、『○○は成立するか?』という出題で問われますから、法律上の権利が成立したかどうか?を検討することになります。

 このとき要件を一つ一つ検討していきます。
 
 そのため、民法の条文の要件が頭に入っていなければ検討しようがなく、問題が解けません。

 民法は、本当に要件が大切な科目ですので、テキストの『要件』という項目はしっかり覚えていきましょう。

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民法の条文の効果

 次に、『効果』です。

 効果とは、例えば、『無効』とか『取り消し』だとかそういうものを指します。

 一定の要件を満たせば、一定の効果が発生する。

 この両方共が大切です。

 例えば、『○○は取り消せるか?』と問われた場合、民法上の条文で、『取り消し』という効果が規定されている条文を、頭の中で探すことになります。

 そして、この取り消しという効果が規定されている条文が見つかれば、さかのぼってその効果が発生する条件、つまり要件を検討することになります。

 つまり、民法上の条文がどのような法律上の効果を規定しているのかが分かっていないと、条文を特定できず問題を解くことができません。

 また、最悪なのは、効果を取り違えてしまう場合。

 例えば、『取り消し』ができるかどうかを聞いているのに、錯誤を検討してしまうような場合。

 錯誤が成立した場合の法律上の効果は無効ですから、これではスタートダッシュの段階で見当違いのことを考えてしまうことになります。

 要件と効果は必ずセットで覚えることが民法を得意にする秘訣です。

3)民法では一般常識とはかけ離れた解釈がなされる場合もある

民法は常識とかけ離れるときもあるぞ!

 民法で、一般常識とかけ離れた解釈のなされる場合があります。
 
 代表例は、所有権の移転だと思います。

 判例は契約と同時に、代金を支払わなくとも、相手に所有権が移転するという見解を採用しています。

 これは、民法を学ぶ者にとっては常識ですので、入門の段階では、不思議であろうとガッツリ覚えてしまう必要があります。

4)民法の双務契約がややこしい

双務契約が難しい

 双務契約とは、当事者の両方が、債務を負っている契約のことをいいます。

 双務契約は、民法のあらゆる分野で登場し、民法が嫌いになる原因を作っている契約の類型であると断言できます。

 双務契約に関する論点を攻略する一番のポイントは、その論点で注目されている『債務』は何であるか?

 ここを常に意識することです。

 テキストなどでも、論点が列挙されている場合は注意しましょう。

 

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 双務契約であれば論点が変わるごとに、着目される債務が全く違うものになるということは珍しくありません。

 そのため、何も考えずに読み進めると、『あれ?前の論点とこの論点で書いてあることは矛盾しているぞ?』とチンプンカンプンになりかねません。

 常に当該論点で議論の対象となっている債務は何であるか?ここを意識することを忘れないようにしましょう。

 この意識さへもって論点に当たれば、そう難しくはありません。

5)趣旨からの思考は民法では大切

趣旨から考える

 民法においては、条文の趣旨からの思考が非常に重宝されます。

 大抵条文の文言の解釈に当たっては、大概趣旨から論証が出発します。

 そのため、各種代表的な条文の趣旨については、何も見ないで言えるほど、完璧に暗記する必要があります。

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 例えば、709条の不法行為の趣旨と問われれば、被害者保護と即答できなければ話になりません。

 尚、条文の趣旨というと少し分かりにくいかもしれませんが、趣旨というのはつまりは、『その条文が何のために存在するのか?』ということにつきます。

 その条文がどういう目的で作られたのか?ここから考えて、その条文のはっきりしない文言を解釈していく。

 これが民法の一般的な思考方法です。

6)原則⇒修正パターンを覚えると民法の勉強は楽しくなる

原則修正パターン

 趣旨の話をしましたが、民法ではもう一つ特徴的な論理展開の流れがあります。

 一般的には、原則修正パターンなんて呼ばれるものです。

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 民法では数多くの論点が登場します。
 
 そのほとんどが、『民法の条文を素直に適用した場合、不都合が生じる』⇒『ではどうしたらいいのか?』という流れて展開されます。

 この素直に適用するという部分が『原則』。

 そして、ではどうしたらよいのかという部分が『修正』という流れになります。

 民法の論点は、ほぼ例外なくこの流れを辿ります。

 条文を素直に適用すると不都合、だから何らかの理由で条文の文言を解釈し、妥当な結論へ至るよう修正を加える。

 これが原則修正パターンです。

 これを覚えておくと、論点の理解が飛躍的に加速しますので、是非常識的な知識にしておきましょう。

7)まとめ

 いかがでしたでしょうか?

 民法家族・親族法の分野は手薄になりがちな分野ですので、できることなら楽に暗記をしていきたいのが人情です。

 そのためには、基本原則をまず頭に入れることが遠回りなようで、実は効率的な方法であったりします。

 是非、この記事を参考に頂き、楽に民法家族・親族法の分野を攻略していただければ幸いです。

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長年結果が出ない・・・。スクール利用でスっと合格できる人は多いです。

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最後までお読みいただき誠にありがとうございました。

学鬼
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