行政書士試験に独学合格した人が注意した教材選びの10ヶ条ルール【科目別・問題形式別編】
INDEX
教材選びのコツ《問題集の選び方》
択一式問題集について
- 1)過去問集は必須《どんなものでも可》
- 2)解説が無駄に詳しすぎない
- 3)テキスト・参考書と連動していると使いやすい
- 4)1冊目は薄いものを《全科目で1冊ならそれでよし》
- 5)一問一答よりは、本試験形式の方が良い
1)過去問集は必須《どんなものでも可》
このブログでもよく書いていますが、過去問集は今でも必須です。
分析にも、普通の勉強にも使えます。
特に独学で行政書士試験の合格を目指す方が必須です。
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2)解説が無駄に詳しすぎない
問題集で適度な解説は必要ですが、詳しすぎるものは不要だと思います。
解説は、テキスト・参考書をメインに据えて勉強する方が効率的なので、問題集は問題演習に特化して使用する方が効率的です。
不要な解説が詳しく掲載されていても、読む時間ばかりかかって、先に進まないのでストレスになる可能性があります。
問題集だけで勉強する人へ
あまり多く教材を購入したくない方の場合、テキスト・参考書を購入せず、問題集だけで勉強される方もいらっしゃるでしょう。
これは個人がベストだと思う勉強法だと思いますので特に否定はしません。
こういう場合には、解説の詳しい問題集が良いと思います。
でも、僕自身はかなり非効率だと思っています。
というのも、問題集の場合、知識が断片的になりやすく、また暗記するときの復習でもかなり時間がかかります。
僕自身は、問題集は、『覚えた知識をちゃんと使えるかどうか?』を鍛えたり、確かめたりする教材だと考えています。
ですので、ここの項目のような記述にしました。
3)テキスト・参考書と連動していると使いやすい
問題集は、テキスト・参考書と同じ出版社のものを使用する方が良いと思います。
つまり、テキスト・参考書と問題集はセットということです。
同じ出版社のものだと、問題集とテキスト・参考書がリンクしていることが多く、『理解できないところを調べる作業』が非常に楽になります。
行政書士試験に独学で挑戦される方は時間が貴重です。
であれば、ちょっとの工夫で面倒を避けられるなら、やらない手はありません。
4)1冊目は薄いものを《全科目で1冊ならそれでよし》
全科目が一冊に収録された過去問集なら、1冊で良いと思います。
ただ、この場合、他に予想模試や、スクールの模試などで補充すれば問題演習としては十分だと思います。
過去問集以外の問題集であれば、各科目で分離している問題集を1冊づつでも良いですし、1冊にまとめられているものでも構いません。
各科目分離している問題集を1冊づつ選ぶならば、薄いものを選びましょう。
過去問集以外の問題集であれば、過去問集と別にもう一冊選ぶことになります。
5)一問一答よりは、本試験形式の方が良い
問題集は、問題演習をして、問題への適用能力を鍛える目的でやるものです。
であれば、一問一答よりも、本試験形式のガチ形式の方が圧倒的に効果があります。
一問一答は、記憶にはいいですが、さらに別に本試験形式の問題を解いて解答力を鍛える必要があるので、効率が悪いです。
一問一答は人気の形式で、僕も使用した経験がありますが、正直おすすめしません。
多肢選択式問題集について
- 1)特にない
1)特にない
問題集を選ぶというよりは、そもそも、この形式独自の対策を行う必要がないときの方が多いです。
ですので、選ぶ機会がないでしょうから『特にない』としました。
記述式問題集について
- 1)問題数は100くらいで良い
- 2)基本問題だけである
- 3)総合過去問集をやる場合は、創作問題でOK
- 4)採点基準が明確であること
- 5)《+α》問題の重要度がわかればなお良い
- 6)《+α》まぁ解説が詳しければなお良し
1)問題数は100くらいで良い
行政書士試験において、記述式の問題はもっとも難しい問題です。
特に、独学の場合は、対応に苦慮する方が非常に多いです。
記述対策の問題集を選ぶ場合は、基本的な問題が100問くらい掲載されているものであれば十分です。
2)基本問題だけである
そして、その100問は、『ごくごく基本的な問題』であれば良いです。
行政書士試験に合格する人なら誰でもできるような基本問題です。
応用問題なぞおまけでついていれば良いですが、必須問題としては不要です。
特に、行政書士試験に独学で挑戦される方は、記述はドツボにハマりやすいので、基本中の基本だけをとりあえず完璧にすることだけ目指しましょう。
3)総合過去問集をやる場合は、創作問題でOK
総合過去問集とは、択一式・多岐選択式・記述式・一般知識、すべての形式の過去問が収録されているものをいいます。
通常、過去問集というと、この問題集を指しますね。
この過去問集にも記述式の問題が含まれます。
ですので、この過去問集を解くならば、記述式の問題集は、スクールが作成した創作問題を収録した問題集で良いでしょう。
これに対して、過去問集をやらない場合は、過去問を多く含む記述式問題集を選びましょう。
4)採点基準が明確であること
行政書士試験の勉強を独学でされる人にとっては、この採点基準が非常に大切なものになってきます。
スクールを利用されたり、記述対策の講座を受講される場合は、採点基準は採点者が知っていれば良いことですから、ほっときゃいいです。
でも独学の場合は自分で採点を厳密にしなければなりません。
記述式問題集を選ぶときには、模範解答だけでなく、採点基準がしっかり書かれていることもポイントです。
5)《+α》問題の重要度がわかればなお良い
行政書士試験の記述式の勉強は、結構時間がかかります。
択一式の問題と違って、一問解くのに何倍も時間がかかります。
勉強に時間がかかるのです。
問題集に重要度が書かれていれば、優先的に重要なものを解けばいいので、力を入れる部分にメリハリを付けることができ効率的です。
6)《+α》まぁ解説が詳しければなお良し
模範解答でどういう流れでその模範解答になるのか?
この流れがちゃんと記述されていたら、独学が楽です。
知識の詳しい解説は、そう重要でありませんが、思考の流れがわかる解説かどうかは非常に重要です。
【番外編】教材選びの秘訣
《予想模試や六法など他の教材の選び方》
六法の選び方
- 1)安い!
- 2)コンパクト!
- 3)最新!
1)安い!
六法は、安いので十分です。
安けりゃ安いほど良いです。
そして値段で違いはありません。
収録されている内容は、ほぼ同じですし、条文さへ確認できれば十分な教材なので、これだけで良いでしょう。
2)コンパクト!
持ち運ぶことはそうないでしょうが、机の上に置くにしても分厚く邪魔です。
また、あまり大きく重いものは、条文を逐一引くとき、本当にしんどいです。
コンパクトであればあるほど良いです。
《関連記事》
行政書士:『絶対独学で合格したいッ!!』と思ったときに選ぶべき教材6種
3)最新!
条文は毎年ちょっとずつ改正されます。
ですので、六法は最新のものを選びましょう。
特に、中古や古いテキスト・参考書・問題集を利用している人は、気をつけましょう。
予想模試の選び方
- 1)大手スクールであると問題ない
- 2)前年度のものでも問題ない
- 3)3回分の方がお得
1)大手スクールであると問題ない
行政書士試験に独学で挑戦する人は、自分の実力をちゃんと把握する必要があります。
他にも、問題演習をすることによって、解答力を鍛えることもできます。
そのため、予想模試という本試験形式の問題集が有効なのです。
この予想模試は、有名な大手スクールの出版しているものを選べば問題ありません。
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2)前年度のものでも問題ない
予想模試は、『山をはる』という目的で利用する人が多いですが、実践形式で問題演習をすることで、解答力を磨くことができます。
解答力を磨く意味では、前年度のものを利用しても全く問題ありません。
3)3回分の方がお得
行政書士試験の予想模試には、2回分収録されているものと、3回分収録されているものがあります。
いわずもがな、3回分の方がお買い得です。
その他の教材の選び方
- 1)判例集を買うなら『判例百選』
- 2)基本書を買うなら有名どころ
- 3)より詳しいテキストを買うなら『シケタイ』か『C-book』で可
1)判例集を買うなら『判例百選』
独学で行政書士試験に挑戦される方も、スクールを利用される方も、いずれにしろ、行政書士試験の勉強には判例集は必要ないと思います。
ただ、どうしても判例の理解を深めたいという場合には、判例集の利用もおすすめです。
判例集を利用する場合は、やはり判例百選がベストです。
2)基本書を買うなら有名どころ
独学にしろ、スクール利用にしろ、行政書士試験の勉強に、基本書は不要だと思います。
これは僕の個人的意見ですので、基本書をあえて利用される方を否定するわけではありません。
ただ、行政書士試験のテキスト・参考書として基本書を利用する場合は、有名どころで選びましょう。
憲法なら芦部憲法、民法なら我妻民法もしくは内田民法など有名どころがあります。
3)より詳しいテキストを買うなら『シケタイ』か『C-book』で可
法律系資格でもっとも詳しいテキスト・参考書といえば、この2つです。
より詳しいテキスト・参考書を購入する場合は、この2種のいずれかで問題ないでしょう。
かなり詳しく、十分な情報が収録されています。
まとめ
お疲れ様でした。
いかがでしたか?
行政書士試験に独学で挑戦する場合、選ぶ教材は本当に大切な相棒になります。
ここで書いてあるくらいのポイントをおさえて、あとは『好み』で選んでやれば問題ないでしょう。
是非、参考にしていただいて、いい相棒にであっていただけるとここでまとめた意味もあると思います。
それでは今日はこれくらいです。