【Q&A】行政書士試験の勉強をしています。範囲が広くどう勉強すべき?
【質問】
行政書士試験の受験をしようと勉強しています。
一般知識対策では新聞を読んでいます。
また、過去問を解き、その他問題集でも勉強しています。
でも、範囲が広くどこから勉強してよいのかわからず混乱しています。
どうすればよいでしょうか?
【回答】
時間がある場合は、『片っ端からやっつけてやる』と意気込んで勉強を始めるでしょう・・。
しかし。
時間がなくなってくると混乱しますよね・・・。
分かります。
資格試験まで時間がない場合でも、ある場合でもやることは共通しています。
『ただ、目の前の課題をこなす事』
これを継続することで初めて合格が見えてきます。
ただ、不安や課題の多さから、混乱や焦りが出てくるのは確かです。
こういった場合、以下の点だけ押さえておきましょう。
●【ポイント】
◎あまり手を広げすぎないこと
◎法律科目を集中的にこなすこと
◎一般教養科目についても法律系の出題を中心に集中すること
◎不安から新しい参考書・問題集に手を出さない
◎新しい問題を解くのは、模試に限定する
◎一般教養科目は自分の得意な分野に特化する
◎新聞は読まない
行政書士試験は、一見すると範囲が膨大です。
何から勉強すれば良いのかわからないという方は非常に多いです。
しかし、行政書士試験も所詮試験ですから、行政書士として生きていくための法的基礎力をはかる試験にすぎません。
つまりは、法律が試験の中心ということです。
特に一般教養は傾向も決まっておらず何を勉強すれば良いのか異常なほどに不明確です。
そこで、僕は、『必要なところ以外は全く対策をしない』という作戦を立てました。
一般教養と言われても、その場で考えれば答えが出るものや、特別法の知識が聞かれるような場合が多く、ここに絞りました。
また、新聞を読んでも用語等は『知っている事を前提』に記事が書かれていますから、新聞だけでは勉強になりません。
従って、自分の仕事に関わる分野と、模試で出てきた話題を調べる程度で十分な得点力になります。
僕はこうやって切り捨てることによって、随分楽になりました。
その他の時間は、いかに法律系科目に集中し、基礎的な知識を繰り返し勉強するか?これに集中しました。
行政書士試験は、6割得点できれば合格できる試験です。
従って、逆に考えれば4割もミスしていい試験と言えます。
そして、上記のような法律科目に集中し、基礎的な法律知識を身につければ、これだけで8割は得点できるようになります。
六法一冊、参考書一冊、問題集一冊。
これを繰り返し繰り返し解いていきましょう。
残りの知識は模試に出た限りで抑えていきます。
人間の脳は優秀で、誰しも一度見た知識は脳みその片隅に記憶しているそうです。
しかし、アウトプットできる自由に使える知識は、誰でも有限です。
つまり、ポイントを絞らなければ全部は覚えられないということです。
とにかく、この知識であればどの角度から聞かれても間違わないという知識を一つ一つ増やしていく事が大切です。
曖昧な知識等いくらあっても役に立ちません。