『行政書士って食えない』の真実は20:80の法則で見えてくる!《行政書士開業のホント》
行政書士の資格は食えない。
そう言われて久しいです。
今は弁護士すらも食えないと言われる時代ですので、これもあながち間違ってはいないでしょう。
行政書士事務所を舞台にしたドラマ『カバチタレ!』で一気に注目された行政書士ですが、現実のところどうなのでしょうか?
最近はマスコミも士業たたきが好きなのか、年収の低いエリート士業(弁護士とか)の先生にインタビューをしては、ネット上の記事にする作業をしているようです。
特にターゲットになっているのは、弁護士と会計士ですね。
ビジネス系雑誌でも特集になっているほどです。
流行っている話題!?かどうかわかりませんが、関心事だと思うこの点について記事にしてみました。
まぁ僕の偏見も入っているので、参考ていどの読み物として頂ければ幸いです。
行政書士試験とその受験生の特徴
行政書士試験は『難化』なんていわれているけれども、別に難しくないよ
ちゃんと勉強すれば、誰だって取れる資格です。
才能も必要ありませんし、継続的に勉強できれば、本当に誰でも合格できます。
この試験を難しいと考えている方は、まずはその考えをなくすことを第一に考えましょう。
宅建ほど簡単ではありませんが、公務員の上級職ほど難しくはありません。
行政書士試験の合格率は2%台~10%台で推移していますが、ザッと倍率にすると10倍~20倍の難易度です。
ただ、この数字は表面上の数字で、そもそも行政書士試験の受験生のレベルは、そう高くはありません。
皆さんあまり勉強していませんし、資格試験自体も受験生同士の競争をさせる競争型の試験ではありません。
ある一定の得点を超えていけば、皆合格できる試験です。
ちゃんと勉強して、知識をつけて、考えて解けば普通に合格できます。
《参考記事》
行政書士試験の難易度⇒合格率7%!!(倍率10~20倍)の真実
行政書士資格を取る人の特徴
行政書士資格を取る人の特徴
- リスクヘッジとして国家資格に惹かれた
- 『自分は他よりかしこい』と考えている
- 商売経験はない人が多い
- 人生逆転してやろう
- 仕事に活かしたい
- 真面目
- 一国一城の主になりたいタイプ
- ついでに取得する
- 必要に迫られて取得
- 仕事に必要なので取る
- 何か資格が欲しいので、有資格者になりたくて取る
全体的には、堅実で真面目な人が多いイメージです。
ただ、行政書士資格を取得される方は、資格を取ればなんとかなると漠然と考えておられる方も非常に多い傾向にあります。
加えて『商売』『ビジネス』(いわゆる会社員としての仕事ではなく事業主としての独立した仕事)を経験したことのない方も少なくありません。
リスクを嫌う人が多いようで、行政書士として開業した場合も必要以上にリスクを抑えた経営をする傾向にあります。
行政書士さんのサイトを拝見していると、結構そういう人が多くて密かに『当たってる』とおもってしまいますが、まぁそう言う人が多いということです。
この話を聞くと、読む人が読むと、『チャンスだ!』と思えるような内容だとおもいます。
多くいの士業があるが、士業も『商売(ビジネス)』だという話
資格を取っただけで、『食える資格』なんてあんの?
個人的には、タイトルのとおりで間違いないです。
僕の周囲でも、行政書士で開業されている方を見かけますが、弁護士・会計士以上に稼いでおられる方も少なくありません。
(弁護士の先生は、『稼ぐ』が目的がない方も多く、ボランティアで仕事をされておられる方もいらっしゃいますし、『稼ぐ』というのを士業の第一基準にもってきている時点でちょっとズレているとも思えますが・・)
他方で、やはり食えない人は食えていないのも事実。
これを聞いて、早速『行政書士は食えねー』とレッテルを貼ってしまう方がいらっしゃいますが、そんなに単純な話ではありません。
というのも資格業界にかかわらず、何もせず食える業界などないからです。
資格が飯を食わせてくれることなど、どの士業の実際を考慮してもありえないとしか思えません。
どの業界も、どの士業もあるていど修行時代の経験を経ることで、事業の目処が立ち生業とできるのが普通です。
資格を取れば即食えるというわけではないことは当然の現実でしょう。
とはいえ、行政書士が『修行する機会』を得るのは他の士業より頑張らなきゃならんのは確かな話
ただ、弁護士や税理士・司法書士と比較して行政書士の場合は、『修行の機会』を確保することが難しいということは確かです。
行政書士は他の士業と比較して就業の機会を確保することが難しいことは確か
例えば、弁護士などであれば、就職難が叫ばれている現状でも、司法修習が終われば、そのほとんどが何らかな就業先に就職できるそうです。
ところが行政書士の場合、求人自体がそう多くなく、その就業先を見つけるために、他の士業よりもちゃんと戦略的に取り組まなければならないのは本当の話です。
もっとも!!求人自体はあるようです。
行政書士資格を取得した人が、一番初めに考える修行の場
行政書士資格を取得された人が、実務経験を積むために一番初めに思いつくのが、『就職』だろうと思います。
ちまたでは、『求人なんてねーよ』という声が聞かれますが、これは本当なのでしょうか?
僕は実際調べたことがあるのですが、僕の住んでいる地域では結構求人があり、『ん?言っていることと違うぞ?』とネット意見との違いに違和感を感じました。
『求人ある』という意見と『ない』という意見の真相
よくよく、調べてみると、これはどうやら大都市圏か、地方かの違いもあるようです。
地方に行くほど、即独立をしている人見かけるような気がします。
僕の故郷はかなり田舎ですが、その地域の行政書士さんは、即独立しています。
多くは建築関係の家業を生業としている方で建築許認可を専門とされている方が多いです。
行政書士の主要業務の一つに建築関係の許認可実務がありますので、おそらくこういう方は、事業のついでに取得されているのでしょう。
よく看板がでているので、『行政書士って意外と近くにいるんだな』と思ったのを覚えています。
自分が資格を取ったことで、自然と見るようになったということですね。
まぁ、この話は、確かな話ですが、データをバシっと提示できないので、話半分にお聞きいただければ幸いです。
よく聞くのは『紹介』での事務所入所
これは聞いた話ですし、録音などしていませんので、話半分に読んでください。
表立って求人を出す事務所もあるそうですが、小さい所では、紹介で入所する人もいるようです。
いわゆる『コネ入社』というやつです。
知人の司法書士さんも、求人出してもコストがかかるのに人が来ないから、紹介で来てもらったとおっしゃっておられました。
行政書士で、ちゃんと稼げている人の特徴
行政書士で稼げている人の特徴
大きく成功している行政書士は、修行の機会を確保することに長けています。
あとは開拓精神旺盛な方ばかりです。
また、士業にお客と言うと違和感を感じる方もいらっしゃるようですが、士業だって客商売です。
成功している人は例外なく、お客さんを取るのが上手い。
つまるところ、『マーケティング・営業』をちゃんと勉強してここを大切にしているということです。
士業を高尚な仕事だと高い目線で見下すことなく、常にお客様目線で、ちゃんと『商売』と考え営業しておられます。
そんなの『当たり前じゃん』と思われるでしょ?
『そんなこと社会人やってりゃ普通じゃないか!』と思われる方が多いでしょう。
でも、士業の業界はそうじゃありません。
一般社会よりプライドの高い人が多く、どこか偉いと考えておられる人が少なくありません。
一昔前の弁護士の『偉い』というイメージをそのまま引き継いている方は未だに多いです。
弁護士・行政書士・司法書士の成功本なんて読んでみると、敢えて士業も『お客様が大切』なんて書いてあります。
ということは、それだけ士業が『客商売』と思っておられない方は多いということ。
司法制度改革で、こう言う人は随分減ったそうですが・・・。
次のページでは、『行政書士として開業するのは実務経験が必要か?』について書いていきましょう!
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