『一日10時間以上勉強した』はホント!?集中力を維持する条件《意見》
勉強に限らず、仕事でも・・・。
長時間の作業で集中力を維持できれば素敵ですよね?
特に、定期テストや試験の直前に、『一気に取り戻してやろう』と一日10時間以上の勉強計画を立てる方は少なくありません。
最近は、大学生の定期テストの期間なのか、長時間、集中力を維持させる方法はないか?とのニーズが顕著になってきました。
少し僕も思うところがありましたので、この記事を書くことに。
僕の独断と偏見に満ちあふれた内容かもしれませんが、『1日10時間以上の勉強と集中力の話について』まとめてみました。
INDEX
勉強をする・・人間の集中力が続く時間はどのくらい?
人間の集中力が続く一番長い時間は?
これは、非常に有名な話ですよね。
基本的には、『90分前後』だと言われています。
大学の授業も未だに90分の枠なので、まだまだ、90分が集中力の限度目安として支配的な見解なんだろうと思います。
ただ、この90分というのは、学者の先生によっても諸説あるようですし、個人差も大きく関わってくる話です。
ですので、正確にあなたの集中力がどのくらいの時間で限界に達するのか?
ここは、自分で計測してみる必要があります。
ゴリ押しではなんともならないこともある
集中力に関しては、本当に個人差があることなので、上記の限界時間を伸ばそうとしても、相当しんどい作業になります。
出来る限り長時間集中したい人は、『自分を鍛えること』よりも、『集中力を回復させるコツ』を身につけましょう。
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『毎日10時間以上勉強した』そんな話よく聞くよね?
資格試験や大学受験の合格体験記なんて読んでいると『毎日10時間以上勉強しました』という記述を見かけることがよくあります。
資格試験や大学受験なんかの、合格体験記ならよくあることですが、『○○合格術』なんて出版された本でも、そういう記述を見かけます。
こんな話聞いちゃうと『よほど皆勉強しているんだろうな』と面食らってしまうことも少なくありません。
合格者の『毎日10時間以上勉強した』は話半分に聞く
でも、正直、10時間以上の勉強ってとんでもなく大変です。
『大変じゃないよ』という人は、勉強だけが全ての一種の天才です。
こういう記述は、基本的には話を盛っていますから、話半分に聞きましょう。
仕事でも8時間労働が目安
普通に考えて欲しいのですが、世の中の社会人の仕事も8時間労働が原則です。
内、1時間は休み時間があることになっていますから、実働7時間が目安に設定されています。
(大手でない限り労働基準法通りの労働時間であることは希ですけどね。)
この7時間を全力で仕事に集中した場合、普通は、クタクタになります。
それに+3時間で10時間となりますから、単純に仕事とは比較できないものの、作業量で考えれば10時間の勉強は相当しんどいことは明らかです。
なぜって?それは、『拘束時間』と『勉強時間』を混同しているから
合格体験記の『毎日10時間勉強した』は大抵、話を盛っています。
大抵、自分が勉強に拘束された時間を『集中して勉強時間』と言い換えていることが多いです。
でも、実際の『集中して勉強に取り組んだ時間(勉強時間)』を測定すると、半分以下の勉強量になる人もザラです。
それもそのはず、休憩時間や、通学時間、授業の時間まで勉強時間と言っている人は少なくありませんからね。
こういうのは、勉強時間ではなく、勉強の『拘束時間』というのが正しいです。
勉強時間の定義がなんなのか?はっきりしないので、皆言いたい放題だったりします。
勉強で毎日10時間以上集中力を続かせ・・やれるか?
短期であれば、毎日10時間以上の勉強はできなくはない
短期間であれば、毎日10時間以上の勉強は出来なくはないと思います。
『簡単な資格試験だけど、試験まで1ヶ月しかない!』
そんなときは、1ヶ月と期間を区切って、缶詰になれば、毎日10時間の勉強はできなくはないと思います。
僕も、大学時代のテスト期間になると、同じような感じで勉強していましたから、短期ならどうにかなります。
でも、長期間、毎日10時間以上の勉強は、相当強い意志と環境がなければ無理
僕には、無理でした。
受験時代は、1年以上、10時間以上の勉強をすることはありましたが、それも、学校の授業や塾の授業を含めての話です。
(周囲も勉強していましたから、ヘラヘラできませんしね)
例えば、今、3ヶ月以上、勉強だけを一日10時間以上というと、僕は断念する自信があります。
10時間以上もの時間、集中力を持続させた状態で勉強を長期間続けるのは本当にしんどいです。
毎日10時間以上の勉強は、いきなりできない。
この記事を書こうと思ったのは、当ブログに『10時間集中力を続かせる』というワードで、訪問された方がいらっしゃったからです。
おそらく、何らかの試験があって、これまでサボった分の『一発逆転』を狙って、検索された?のかもしれませんね。
まぁ、僕もよくやりますから、この気持ちは分からなくはありません。
でも、今までコツコツ勉強できなかった人が、いきなり集中力を続かせ、勉強を10時間以上することは、まずできないと思います。
勉強する習慣がある人でも、集中力を維持した状態で、10時間以上も勉強するのはホントしんどいですから。
一部の強烈な意志を持った人を除いては、普通は『相当大変・できないかもしれない』という方向の考えで正しいかと思います。
毎日10時間以上の勉強する場合の強烈なデメリット
毎日10時間以上勉強することのデメリット
- 1)休憩を含めると、実質12時間以上も勉強に拘束される
- 2)思ったほど成果がでない
- 3)体調を悪くする可能性は否定できない
- 4)勉強以外の全てを捨てなければならい
- 5)かなり精神的に落ちる
- 6)相当しんどいので、やめてしまう可能性が極めて高い
- 7)短期の勉強だと実質何も残らないことが多い
要するに。
『体を壊す可能性もあるし、勉強以外を捨てたにもかかわらず、何も残らない可能性がある』ということですね。
たとえ毎日10時間集中して、1ヶ月間勉強したとしても、意外と成果が上がらないことは多いです。
何よりも、その間に勉強した知識が、全く定着しないことも少なくありません。
ここは、大きなデメリットです。
10時間以上、何かに集中して作業をすることは出来るが・・それには条件がある!
毎日集中して10時間以上の勉強をするのは大変です。
でも、ある条件が揃うと、10時間と言わず15時間16時間と集中して『作業』できる場合があります。
ここで作業と言ったのは、この条件を勉強で満たしてやるのはかなり難しいため、あえて『作業』と書かせてもらいました。
この条件を全てみたせれば、毎日10時間以上、集中して勉強することも苦にならないでしょう。
毎日10時間集中して何らかの作業ができる場合の条件!一気読み!《一覧表》
- 1)集中して作業をする対象(勉強・仕事など)が『好きなこと』であること
- 2)集中して作業をする対象(勉強・仕事など)の『種類・性質』が適度に変わること
- 3)適度に体を動かす(手先や・体全体)工程が含まれること
- 4)自分の作業の成果が見える化されていること
- 5)《+α》作業に他人との関係性があること
1)集中して作業をする対象(勉強・仕事など)が『好きなこと』であること
勉強で、この条件を満たすのが難しいのは、ここに関わります。
勉強が好きな人って非常に少ないでしょう?
僕も大嫌いですから。
好きなことは続きますし、正直、集中力の限界なんてないんじゃないかと思うほど、集中力は持続します。
TVゲームを何時間もやってた経験がある人もいらしゃると思いますが、何時間やっても続けられますよね?
同じ様に『好きなこと』だと、集中力を維持して、いくらでも作業できると思います。
2)集中して作業をする対象(勉強・仕事など)の『種類・性質』が適度に変わること
同じことばかりでなく、やってる作業の質がちょっとでも変わるような作業は、毎日10時間以上の作業がしやすい傾向にあります。
勉強で言えば、同じ科目ばかり勉強するのではなくて、2時間置きに、科目が変わるとか、考える勉強⇒暗記の勉強とか、作業内容が定期的に変わるような場合です。
3)適度に体を動かす(手先や・体全体)工程が含まれること
これは手を動かしたり、歩いたりという、適度な運動作用が、やっている作業に含まれる場合ですね。
4)自分の作業の成果が見える化されていること
例えば、木彫りの像を掘るなどの作業は、結構夢中で続けられます。
これは、自分のやっている作業が形になっていくという見える化がされているからですね。
人は、作業の成果を実感できると、作業を長時間続けても苦になりません。
5)《+α》作業に他人との関係性があること
作業を中断したり、長時間続けることが、他人(第三者)に影響を与える場合は、拘束力が強いですから、長時間作業が続けやすい傾向にあります。
この項目は条件の必須項目ではありませんが、一つの要素です。
最後に一言
一日10時間以上の勉強は、社会人には不可能です。(仕事ありますから)
目安としても、勉強以外の全てを捨てるようなやり方をしなければなりませんからね。
一応、集中力を長時間持続させることができる場合の条件をピックアップしていますが、これもあくまで目安です。
やはり、勉強は、一気にやるのではなくて、長期間徐々に積み上げていく形が理想だと思います。
ほんと、コツコツが一番です。
それでは、この記事はこのくらいで。