【Q&A】行政書士資格は法学部でなければ取得できないのでしょうか?
【質問】
行政書士の資格を取得するためや、その仕事を開始するためには、法学部を卒業しなければならないのでしょうか?
文学部や社会学部出身でも資格取得は可能でしょうか?
【回答】
受験資格要件について
行政書士試験は『受験資格要件』が設定されていませんので、国籍・学歴問わず誰でも受験できます。
例えば、公務員試験などでも、一定以上の上級公務員の採用試験などの場合、その採用試験を受けるためには、大学を卒業していなければ受験すらできません。
このような、資格試験を受験する際、受験生に求められる一定の条件を受験資格要件といいます。
行政書士試験の場合、昔は一定の条件を持たす人でなければ受験できなかった試験だったそうですが、近年制度が変わったことにより、この受験資格要件が撤廃されたようです。
そのため、現在では、誰でも挑戦できる間口の広い試験になりました。
行政書士試験と法学部
受験資格要件と関係して、行政書士試験を受験するには法学部を卒業していなければならないか?
という疑問もよく見かけます。
この疑問についてですが、行政書士試験は、前のテーマでも書きましたが、受験資格要件が撤廃されておりますので、特に法学部の卒業生でなくとも資格の受験は可能です。
そもそも、行政書士資格の受験するため、大学を卒業している必要もありません。
ですので、行政書士試験の学習さへ継続できれば誰でも取得できる資格です。
この法学部にまつわる疑問として、もう一つよく目にする質問があります。
それは、『行政書士試験は法律系資格なので、法学部でなければ取得は難しいの?』といった疑問です。
これも、ノーです。
特に、法学部でなくとも、学習さへ継続できれば十分に合格できる試験であると僕は考えています。
あえて、法学部以外の方で不利になりそうな点を挙げるとすれば、法律の独特な言い回しに慣れていないことで、挫折しやすい傾向にあるということでしょうか?
法学部生は、4年間、講義の中で、法律の独特な言い回しになれていきますし、4年もあれば『そういうものである』と思えるようになります。
僕もちっとも勉強しない法学部生でしたが、1回生の時より2回生の方が、2回生の時より3回生の方が、より慣れていけたという印象を持っています。
もちろん、この不利と思える点は、僕の考えですから、例えば理系の方などの場合、論理的思考になれていますからむしろ有利かもしれません。
なによりこの程度の不利は、あせらずじっくりと腰をすえ継続的な学習をすることによって、ほとんどの方が乗り越えることのできるハードルです。
そのため、法学部かどうか?という問題は、合否には直接関係のない話だとも思います。
いずれにしろ法学部生であろうとなかろうと、近年合成書士試験の法律科目は難化傾向にあるため、本腰を入れて継続的な勉強に取り組むことが第一歩です。
早く資格を取りたい方は、できる限りスクールの利用をおすすめしますが、長期的に自己管理ができる人であれば、独学もいいんじゃないかと思います。
独学の注意としては、法律は定義や言葉の使い方が厳密であることが多いので、第三者から正確な言葉のニュアンスや判例の言いたいことを教わらなければ、理解することはかなり難しいため、根気強く多くの専門書を比較検討して、正確に理解するよう努力を怠らないことです。
自分では、『こう思っていた』という判例が、全く違う意味であったということはよくあることですから・・・。
字面だけ読めば理解出来る人は、既に相当勉強が進んでいる人ですので、時間をかけず正確な知識を習得するためにも、念のためスクールはおすすめといっておきましょう。
是非、合格に向けて頑張ってください。
長年結果が出ない・・・。スクール利用でスっと合格できる人は多いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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