法律系資格:【民法】を誰よりも早くマスターするための7つの秘訣(  ̄▽ ̄)
世の中には、数々の法律系資格があります。
行政書士
司法書士
司法試験
宅建
等等・・・・。
これら法律系資格の科目で共通科目としていつもついて回るのが・・・。
『民法』です。
各試験、民法の比重は大きく、『民法を征する者は試験を征する』とまで言われるほど。
最近人気の公務員試験でもかなりのウエイトを占める科目です。
そんな民法には効率的に勉強するコツがあります。
僕も民法にとりかかっている時には、重々注意したところ。
列挙してみました。
INDEX
民法という法律の特徴
民法は憲法や行政法と違って、『私法』と言われる法律です。
憲法は『公法』ですね。
憲法などは、過去記事でも書きましたが、国を縛る法律ですが、民法は国民と国民のあいだでトラブルがあった場合、このトラブルを解決する一番原則的な指針となる法律です。
ですので、実のところ民法の内容は身近な内容であるといえます。
意識さへすれば、私生活で民法を使う場面は無数に存在します。
例えば、インターネットで中古品の買い物をしたが、届いた商品に不備が・・・。
しかし店舗が返品に応じてくれない。
こんなシーン1度や2度皆様もご経験された事があるのではないでしょうか?
中古品でなくても、新品の商品でも構いませんし、コンビニで弁当を買うシーンでも同じです。
これは売買契約の話であり、商品に不備があるというのは債務不履行の話です。
他にも、賃貸で解約する際の敷金を返してくれないだとか。
これは、民法の典型契約である賃貸借の話ですね。
意識してみれば、かなり民法という法律は身近な法律です。
民法を勉強する上で心がけるべきポイント
法律なんて言うと何だか遥か彼方の話のような印象がありますし、何だかエリートばかりが使っているイメージがあります。
でも、少し考えてみると結構身近だったりします。
誰だって使得ますし、それを使う場面は無数にあります。
こんな素晴らしい機会を、民法で学んだ知識をより効率的に定着させる上で利用しない手はありません。
実は、これはポイントの1つでもあります。
では、範囲が広範で難解な民法を、どのように勉強していくと効率的なのでしょうか?
この方法を心得にまとめてみました。
●【ポイント】
【民法】を効率的に攻略する!! 7つの心得
- 1)複雑な民法の事実関係は、図にすべし!!
- 2)日々の生活で民法を使う癖をつけるべし!!
- 3)民法は、早く!繰り返しが命!!
- 4)代表的な条文は覚えるべし!!
- 5)原則こそ最重要!!
- 6)原則では何故不都合なのかを考え、それから初めて例外が出てくる!!
- 7)代表的な事例は暗記!!
1)複雑な民法の事実関係は、図にすべし!!
民法が嫌になる原因の一つは、『事実関係が複雑で混乱する』点にあります。
この複雑な事例を攻略するにはどうしたらよいでしょうか?
個人的に有効な方法だったのは、図を書くこと。
問題が出る度、図を書いて分析するクセをつけます。
面倒でも、これが早道と心得ましょう。
特に初心者の段階は、典型的な事例でもイメージがつかめていませんから、図を書いて事例を頭に叩き込まなければ、問題文を読むスピードが早くなりません。
慣れれば省略して書いても良いですが、事例のイメージがすぐつかめるようになるまではしっかり書くようにしましょう。
2)日々の生活で民法を使う癖をつけるべし!!
買い物では債権法、総則の分野の知識を復習できます。
また、夫婦関係では代理・日常家事等の知識の確認が。
事故のニュースが流れれば、不法行為。
タレントが不倫したニュースを聞けば、共同不法行為等。
民法の知識は実生活に直結しているので、そのたび思い返す癖をつけると興味を持って復習ができます。
また思い出す機会が増えるので、より知識の定着に効果的です。
是非、騙されたと思って。
3)民法は、早く!繰り返しが命!!
分らない知識が出てきたら皆様はどうするでしょうか?
分るまで調べ、理解してから次。
真面目な方ほど上記のような行動に出る方が多いかと思います。
しかし、民法は、後半で学習する知識が、最初の方でいきなり出てくることが珍しくありません。
そのため、民法に慣れていない段階でじっくり調べてから次へ進むのは、実質的には後半の論点や知識までその際に一気に勉強しているようなものとなります。
これでは覚えることが多すぎて、中々次へ進まないばかりか、『勉強計画がこなせない』というストレスからモチベーションが低下してしまいます・・。
そこで、民法は分らなくても一気に最後まで学習し終えてしまうことです。
もう、分からないことは割り切って飛ばしましょう。
その分、回数を繰り返すようにします。
問題集なら3回も繰り返せば、結構楽になるはずですから。
民法はどんどん進んで、何度も繰り返す学習法が非常に効果的です。
4)代表的な条文は覚えるべし!!
民法には代表的な条文がいくつもあります。
民法を学習したことがある方ならばだれでも知っている条文というのがあるのです。
何度も何度も登場する条文は、必ず暗記しましょう。
5)原則こそ最重要!!
民法では、必ず原則が存在します。
その章を貫く一番大きな柱となる考え方です。
例えば、民法の中で最も重要で基本で誰でも知っている原則が、私的自治の原則です。
こういった大きな柱となる原則や趣旨が必ず存在します。
まずは、ここをしっかり覚えましょう。
これをマスターしてから初めて例外の論点を本格的に勉強し始めるのが効率的です。
例えば、代表的な例外の話は94条2項の第三者です。
この94条2項の話は、すごく複雑な論点があります。
では、この原則は何でしょうか?と聞かれると。
94条1項なのです。
民法の事例では、『この人は保護されるべき』『助けてあげたいな』という人が、必ず登場します。
そして、トラブルを解決するために民法の『原則』をそのまま当てはめると、この助けてあげたい人、保護されるべき人が不当に不利益を被る場合があるのです。
ではどうしたらよいか??
ここがいわゆる『論点』となり、原則を修正して、民法の条文を解釈でねじ曲げる例外論が始まります。
これが94条2項の話です。
そして、そのさらに例外が、判例理論の94条2項類推適用であったりします。
この原則をそのまま事例に適用したとき不都合だよ・・・ここが論点のはじまりだよ・・これをしっかり意識すると民法の勉強効率は飛躍的に向上します。
6)原則では何故不都合なのかを考え、それから初めて例外が出てくる!!
前項では、原則は大切だよという話でした。
その続きで、例外の話が出てくる流れを明らかにすると民法がグッと身近になります。
例えば、代表的な例外の話は94条2項の第三者です。
この94条2項の話は、すごく複雑な論点があります。
では、この原則は何でしょうか?と聞かれると。
94条1項なのです。
民法の事例では、『この人は保護されるべき』『助けてあげたいな』という人が、必ず登場します。
そして、トラブルを解決するために民法の『原則』をそのまま当てはめると、この助けてあげたい人、保護されるべき人が不当に不利益を被る場合があるのです。
ではどうしたらよいか??
ここがいわゆる『論点』となり、原則を修正して、民法の条文を解釈でねじ曲げる例外論が始まります。
これが94条2項の話です。
そして、そのさらに例外が、判例理論の94条2項類推適用であったりします。
この思考パターンを原則修正パターンと言います。
これは、『原則を適用→不都合が生じる→原則を修正して例外的な理論→妥当な結論を図る』こういった流れとなります。
この原則をそのまま事例に適用したとき不都合だよ・・・ここが論点のはじまりだよ・・これをしっかり意識すると民法の勉強効率は飛躍的に向上します。
7)代表的な事例は暗記!!
二重譲渡や代理・94条の場面・詐欺・抵当権・債権者代位権等々の典型事例が民法では存在します。
こういった典型的な事例はもう覚えちゃってください。
意識的に覚えなくても、おそらく何度も出てきますから、図を書いているうちに覚えてしまうと思いますが、少し頭の片隅に置いておきましょう。
これをやると、見た事もない事例が登場しても応用がききます。
また、典型事例を覚えておくと、問題文を読むスピードがかなり向上しますので、本試験形式の模試などで時間が足りない人は対策として効果があります。
以上が民法を攻略するイロハです。
民法に行き詰っている方は騙されたと思って是非実践して頂きたく思います。
1カ月・2カ月もすれば民法が好きになっているはずですから(笑)