法律の基本はこの10項目だ!合格に必要な知識を選別するテクニック
『はい!!基本が大切ッ!!』
『基礎力をつければ合格できる!!』
『基本を確実に答えれば合格基準は簡単に越える』
これ、もう耳にタコができるほど・・・何度も何度も聞くことです。
スクールに通学・通信で受講等されている方は、講師から事あるごとに言われる言葉だと思います。
独学派の方であっても、勉強本・合格体験記などを読むと基本・基礎という言葉は嫌でも目にするはずです。
でも。
『基本て言うけれど、一体何が基本に当たるの?』
法律は、量が膨大ですから、勉強を開始してすぐの頃は、この基本というマジックワードの意味が曖昧すぎ、かえって混乱しがちです。
僕もそんな経験をしたことがあります。
基本は重要だけど、基本を探す旅に出てしまいました(笑)
僕のような迷子にならないように、ここでは同じ疑問を持たれている方のため、僕なりの厳選項目をまとめてみました。
INDEX
基本の意味について考えてみた!!!!!!
このブログをご覧になられておられる方は、目標を下記のように設定されていることが多いと思います。
『行政書士資格を取得したい』
『法律系資格を取得したい』
『法律を学びたい』
僕自身は、このような方々を対象として日々記事を書き上げています。
仕事の合間だとか、夜リラックスしている時、朝早くの時間を最大限活用し、書いています。
これら目標を達成するためには、試験に合格する必要がありますね?
そして、試験に合格するには、『試験に合格できる知識レベル』に至る必要があります。
このように考えると、基本とは??
この疑問が氷解します。
そうです・・・基本とは、『資格試験に合格するための最低限の知識』と定義できるのです。
でも、これでも、かなり抽象的で何を言っているかわかりません。
このくらいであれば、皆思いつくことだと思います。
そこで、もっと突っ込んで、これを具体的に特定できると、試験勉強がぐっと楽になり効率も上がります。
しかし、この具体化が試験対策を自分でやる方にとっては尋常ではなく難しいのです。
ただ、これは、スクールを活用すれば一発解決することができます。
(もちろん、この『基本知識』の選定能力に欠けるスクールでは意味がありませんが・・・。)
しかし、『スクールを利用しようぜ!!』では、話になりません。
もう頭はたかれそうですし、僕もこれで記事を終了するなら豆腐の角にでも頭をぶつける覚悟をします。
従って、独学派でも、できる限り『基本』を限定できるようにさらに詰めていきます。
※なんか宣伝みたいで嫌ですが、念のため、このブログで紹介しているスクールは僕が一度は利用し比較検討したり情報収集した上でご紹介しておりますので安心頂けると嬉しいです。
本題!!!法律の基本とは?の疑問に答える厳選10項
ここまでの話で、基本の定義が決定しました。
誰でも思いつくことですが、もう一度。
『資格試験に合格するための最低限の知識』
これが基本です。
●【一息】学問的勉強と資格取得の勉強は違う!!!
ここで、これを読まれて、このように思われる方がいらっしゃるかもしれません。
『法律は学問なので、基本は学問的な重要度を参考にに定義すべきじゃないの?』
つまり、法律の基本というのは、教科書でページを割かれている箇所だとか、学問的に意味のある事項を指すのだ!!という考え方です。
学問的とは、つまり、法律を研究してしまうという事です。
法律を使うというよりは、法律の世界にどっぷりと浸かっているイメージです。
具体例として、簡単な対比は、学者の先生と実務家という構図が一番しっくりきます。
他に、資格試験の教材で比較するなら、専門書とスクールの教材という対比がわかりやすいですね。
僕は、学問的に勉強に取り組む立場の方であれば、この点は勉強指針として支持できます。
しかし、こと資格試験を突破するための考え方としては、いささか的外れだと思います。
例えば、アーチェリー等では、的の真ん中にドンピシャで高得点です。
端っこばかり狙う人は少ないでしょう。
上記の『学問的に~』という考え方は、アーチェリーで言うならば、的自体はしっかり狙うものの、何故か的の端っこばかりにせっせと矢を飛ばしているようなものなのです。
つまり、法律の勉強(的を狙う)をしているのですが、こと資格試験合格の視点(的の真ん中を射抜く)で検討すれば、的外れという事です。
要するに、学問的な研究と、資格取得のための実務を視野に入れた勉強というのは根本的に違うということ。
頭のいい人ほど、知識が好きな人ほど、この学問的研究の楽しさにのめり込みやすいので気をつけましょう。
『そんな奴いねーよ!!!』
と言われそうですが、結構いらっしゃいますよ(笑)
法律って意外に奥が深いですからね~♪
続きですが・・・・。
では、この基本を具体的にしてみるとどうなるでしょうか?
法律というのは、『これ知らなきゃ使えない』という最低限のポイントがあります。
まぁ、もっともこのポイントが分かっても、量が膨大であることは違いありませんが・・・・。
この点は、後ほど書かせていただきますので、とりあえず10項お読み頂ければ幸いです。
●【ポイント】法律の基本はこれだ!!!10項目
- 条文自体
- その条文が作られた趣旨(目的)
- 条文に含まれる文言(用語)の定義
- 主要な条文の条文番号
- 条文の要件
- 条文の効果
- 法律用語(専門用語)の定義
- 代表的な論点(主に通説)
- 重要判例(事例・論点・基準・結論)
- 体系
これが基本です。
なんか多いように見えますが、中堅資格であれば、これだけで簡単に合格できます。
この10項に注意して勉強すれば、行政書士試験の記述問題などであっても特別に対策をする必要もないと言えるほど。
このポイントを勉強できているかどうかで、その法律自体の理解度も格段に違ってきます。
ここでは、とにかくこの10項目をしっかり読み込んで頂きたいです。
もっとも、これでもまだまだ絞れていません。
基本が大事。
基本が大事!!
と言われる基本を具体化したとしてもこれだけあります。
そこで、先に記述した、この膨大な量を絞る作業が必要になります。
基本を具体化しても、量が膨大になってしまう・・・。だから絞るぞ!!
基本を上記のように具体化しました。
ただ、例えば、これを憲法にそのまま当てはめるとどうでしょう?
憲法の各章で、その隅々まで上記の項目をチェックしていけば、とんでもなく膨大な量になります。
『基本が重要』『基本だけ学べば』と言われても・・・。
それは裏返せば、『隅々まで全部勉強しなよ』と言われていることと同じです。
これでは、せっかく基本を具体化したのに意味がありません。
そこで、この具体化した基本事項をベースにして、さらに『目指す資格に必要な知識をピックアップ』していくことになります。
宅建なら宅建試験に合格するために必要な知識は何か?
行政書士なら行政書士試験に合格するための知識は何か?
公務員なら公務員試験に合格するための知識は何か?
ここを検討するのです。
ではどのようにして情報収集し、何を根拠に選定するのでしょうか?
それは、その資格試験の『過去問』を活用するのです。
過去問は最高の情報源です。
ある人は、『過去問は試験員からの隠れたメッセージである』とすらおっしゃっているほど。
『でも選定方法は難しそう・・・。』
そんなことありません。
やりかたは結構簡単です。
つまり・・・下記の手順。
●【ポイント】
過去問を解く
↓ ↓ ↓
知識をおさえる
↓ ↓ ↓
この知識の書いてあるテキストのページをめくる
↓ ↓ ↓
目次をみて、その位置を確認
↓ ↓ ↓
その知識にどんな原理・原則・趣旨・定義・法律用語が関係するか確認
↓ ↓ ↓
条文があれば条文を引き、問題となる文言を確認
↓ ↓ ↓
重要判例があれば確認
この手順を、過去問で出題された知識の書いてあるテキストの章のみ実行するのです。
他、過去問で1度も出たことのないテキストの章・分野や、過去一度しか出たことのない章・分野等は思い切って捨てます。
そうすると、何度も出題されている分野が、かなり目立ってきます。
過去何度も何度も出題されている分野等は、明らかに重要ですし、試験委員も『勉強しとけよ』と言っているに違いありません。
だからこそ、こういった分野は重点的に勉強していくのです。
ここまで過去問を活用すると、合格はぐっと近くなりますし、作業量は多くなりますが、当たって砕けろよりは、時間もかなり節約できます。
これは、日々の勉強の中で、ゆっくり積み上げていけば良いことです。
こうやって、本当の意味での『資格試験に合格するための最低限の知識』が完成します。
是非、参考にして頂けますと幸いです。
●【ポイント】
初めから過去問検討すればいいのでは??基本事項10項目は必要ないのでは?
『え?過去問を使うなら、上記の基本の具体化なんかしなくてもいきなり過去問を検討すりゃいいじゃん!!』
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも、これでは危ないのです。
過去問で出題された知識というのは2度と同じ形式で出題されることはありません。
つまり、過去問の知識を覚えただけでは対抗できないということです。
また、基本とは?の項目を知らない状況で過去問の知識だけ拾っていった場合、確実に知識の穴が出てきます。
過去問で出題される法律論・条文は明らかに重要な箇所です。
であれば、テキストなどでこれが解説されている箇所の基本原則やそのほか関連する定義・趣旨は確実に勉強しなければなりません。
過去問で出題されるということは、『その知識だけ覚えておいてね』というのではなく『その論点のある分野全体の基本事項くらいは勉強しておいてね』ということなのです。
同じような過去問でも、角度を変えて分析すると、一昔前の知識だけでは解けません。
例えば、過去出題された知識をより基本的な原理・原則から噛み砕き考えなければ正解できない問題に改訂されていたりします。
過去問で出題された知識だけでは、機能しないということです。
だからこそ、上記の項目を参考に、過去出題された知識の周辺事項までチェックする必要があります。