ネットでの『マタニティーマーク』の議論について。
定期的にマタニティーマークというマークについてネット上で賛否両論の議論が巻き起こっているようです。
今日Upされたニュース記事を読んでとても興味深かったので、当ブログの趣旨とは少しずれてしまいますが、いろいろと賛否両論の意見をまとめてみました。
個人的に思うことも書いてありますが、ご興味があれば、お付き合い頂ければ幸いです。
それでは!本題へ。
INDEX
マタニティーマークって?
ついさっき興味深い記事を見かけた
さっきネットサーフィン(死語?)をしていると、yahooニュースで興味深い記事を見かけました。
その記事は、『マタニティーマーク』(詳細は後述)という厚生労働省HPの政策で掲載されたマークについてのニュースでした。
ザックリ概要は下記の通り。
外見では赤ちゃんがいると分かりづらい妊娠初期の妊婦らが交通機関を利用する際に身に着ける「マタニティマーク」。
席を譲るべき妊婦だと、ひと目で分かって便利そうだが、インターネット上では「権利を振りかざしている」と反発が強く、是非をめぐり、たびたび論争が起きている。
最近も内閣府の調査発表を契機に議論が活発化した。
内閣府は9月13日、母子保健に関する世論調査結果を発表した。
マタニティマークを「知っている」と答えたのは女性が63.8%、男性は41.4%にとどまり、制定から9年目に入りながら、あまり浸透していない実態が浮き彫りになった。「マタニティマーク」ネットで論争 妊婦が権利振りかざしている?(産経新聞) – Y!ニュース より引用
記事の内容は『マタニティーマーク』についてネットで議論が起こっているとのこと
上記の記事の内容は、『マタニティーマーク』について、ネットで賛否両論の議論が巻き起こっているとの内容でした。
マタニティーマーク容認派と反対派の間で定期的に、議論が繰り返されているようです。
このニュースを読んで、ザッといろいろと調べてみましたが、どうやら、『マタニティーマークをつけると危険?』という話まで発展しているようです。
《参考関連記事》
ひどいものでは、『マタニティーマークをつけていると、お腹を故意に押さえられたりする危険があるため』と産婦人科で注意を促されるとのこと。
正直、ちょっとゲッソリです。
マタニティーマークは国民運動計画「健やか親子21」推進検討会で発表された
マークは、妊婦さんが交通機関等を利用する際に身につけ、周囲に妊婦であることを示しやすくするものです。
また、交通機関、職場、飲食店等が、呼びかけ文を添えてポスターなどとして掲示し、妊産婦さんにやさしい環境づくりを推進するものです。厚生労働省HPより『マタニティマークについて』
マタニティーマークの議論について一般的意見をまとめてみた
反対派意見について
ネット上の反対意見をたくさん集めて一覧にしてみたよ
- 『私は皆に大事にされて当たり前、席くらい譲りなさい!』って態度を見せられたら誰だって良い気分しない
- こう言うマークを付ける人に限って『礼儀』『感謝』がない
- 妊娠中だって立ってられるし、立ってられないほどなら、電車やバスに乗るべきではない
- こういうマーク利用者に限って席を譲らないと被害者面をする人が多い
- マタニティーマークをつけて優先座席に座り、『携帯』をいじりだす。優先座席は携帯禁止!常識がない
- 始発から並んで乗ってる人もいるのにこんなもんで席譲れって図々しすぎ。
- 好きで妊娠しといてそこからくるリスクは背負わない?
(避けて通れない老化とは違う) - 真っ先に鞄に着ける厚かましさが信じられない。
- どうしても移動するならタクシー使うなり旦那に送ってもらうなりすればいい。こういう費用や妊娠する上での不便も含めて考えた上で出産すべき。
- 周りが助けてくれないという被害者妄想はやめろ
- 妊婦もママも『子供がいるんだから』が口癖で自己中心的な思考・行動の人が多い気がする
- そもそもこんなマークがなければ助け合えない日本の状況が異常
- 例えば心臓が悪い人とか、肝臓の悪い人とか気遣ってあげるべき人は沢山いるのに、そういったマークはないですよね。何故妊婦さんだけが、マークがあるのか。
etc///
反対意見についていろいろ考えてみた
反対意見は、かなり調べたのですが、もうありすぎて・・・。
要は、『水戸黄門の印籠』のようなものだと思って、自己中心的に行動する妊婦さんの行動。
そして、『席を譲らない場合』の被害者妄想によるブログなどでの発言を不快に思う人が多いということでしょうか。
まぁ、『配慮にかける人』というのはどこでもいらっしゃいますから、わからなくもありません・・・。
僕も経験ありますが、特に人ごみの中で平気でベビーカーを押している人を見かけると、『え?』とは思います。
以前、足をベビーカーでひかれ、相手は気づいているにもかかわらず、謝りもせず通り過ぎていく方には正直怒りがこみ上げてきました。(しかも1回や2回ではない。)
ただ、このような人は、『子供を育てている人』や『妊婦さん』だけに限りません。
ですので、こういう個人の態度を切り取って『マタニティーマークの制度自体』を批判するのはちょっと合理的ではないのかなと思います。
そう思うと、ちょっと冷静になってしまいました。
支持派意見について
ネット上の支持意見をたくさん集めて一覧にしてみたよ
- お腹もまだ目立たないから周りも気づかないときにマークがあると周囲もわかりやすい
- もし万が一倒れた時や災害の時などに一目で妊婦だと分かるようにする目的もあるのでは?
- 自分の奥さんだったら、自分の娘だったら、どう思う?
- 妊婦さんが少しぐらい権利を振りかざしてもいいのでは?そのお腹には未来を担う子供がいるのですから。
- 席を譲って欲しくてママークをつけているわけじゃない
- 『妊婦様!』みたいな横柄な人は一部じゃないかな
- 譲りたくない人は譲らないでいい
- 強制されているわけではないんだからマーク付けてることにとやかく言うのは違うんじゃない?
- 妊婦・高齢者・・・自分より大変だろう立場の人に優しく出来るのが、当たり前になって欲しいと思うのは理想論だろうか?
- 不妊の人が傷つくという意見もあるけど、そんなこと言ったら、お腹出てる人見ても傷つくんだろうから妊婦は外出するなってこと?
- お互いに思いやる気持ちがあれば何の問題にもならないだろうに。
- 自分や自分の大切な人が弱者になったとき、厳しい世の中をつくることに貢献して本当に大丈夫?
- 妊婦さんと同じ立場にならない限りわからないのかもしれませんね。
etc///
支持意見についていろいろ考えてみた
いや~こちらの意見もちょっとびっくりするほどたくさんありました。
本当に賛否両論で意見は真っ二つといった感じですね。
この意見の偏りも、サイトによって支持派と反対派の偏りがあり、あるサイトでは支持派が圧倒的優勢、他サイトでは反対派が圧倒的優勢という様子でした。
支持派の意見は、要は『お互い様』『優しくしてもいいんじゃない』ということなんでしょう。
これは僕もそう思います。
マタニティーマークのネットの議論を読んで思うこと
賛否両論ある意見について、個人的見解を述べるのはあまり好きではないけれど
こういう賛否両論ある話題にいち早く意見を発信するのはあまり好きではありません。
このブログは、そもそも勉強を通して人生を豊かにしていこうというノウハウを提供するブログですから、僕のような一個人が意見を発信する行為とは少し相性が悪いと思うからです。
ただ、今回のマタニティーマークの話題はどうしても前から気になっていたことですので、敢えて踏み切りました。
マタニティーマークを付けている人に『嫌がらせ』をする人間は土俵に上がる資格がない
僕は、このニュースを読んで、下記のような人がいることにびっくりしました。
あるネットユーザーは「知り合いがマーク着けて電車に乗ってたら、サラリーマンから『俺らはお前より疲れてんだからふざけんな、立ってろ。本当、ずうずうしい』って言われたらしい」と報告していた。
「マタニティマーク」ネットで論争 妊婦が権利振りかざしている?(産経新聞) – Y!ニュース より引用
これは、伝聞情報なので、事実ではないかもしれませんが、同じような嫌がらせは、いろいろなところで見かけますので、少なからずこういうことがあるのだと思います。
確かに、疲れているのは分かります。
しかし、妊婦さんにぶん殴られたわけじゃねーんだから、あえて攻撃を加えるていくのは社会人としてマタニティーマーク云々以前の問題でしょう。
僕個人は、『マタニティーマーク』はいいんじゃねーかなと思う
法的に『好意』を強制するものじゃないので、別にいいんじゃない?
というのも、これは政策として合理的観点で作られたマークだと思いますから、そこには一定の役割があるはずです。
このマークを見て第三者が『席を譲れと言っているようで不快』という意見がありますが、これはあくまで、その人の独自の解釈です。
このマーク自体にはそんな意味は含まれておらず、単に事実として『妊婦であること』を第三者に伝え、危険を防止したり、周囲の『好意』を促すものです。
法的に『好意(席を譲ることなど)』を強制される類の話ではありませんから、マークがあること自体に大きなデメリットはないと思いますね。
いいんじゃないでしょうか。
マタニティーマークなるものがあっても。
マタニティーマークは権利を付与するものでもないよね?
厚生労働省のHPのマタニティーマークの役割は下記の通り。
- 妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
- さらに、交通機関、職場、飲食店、その他の公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。
どう読んでもマタニティーマークの役割は妊婦さんに権利を付与するものではありません。
つまり『水戸黄門の印籠』ではないということですね。
なので、ま!いいんじゃないでしょうか。
他人に『好意』を強制するものでない以上、第三者は『席を譲らなくてもいい』し『配慮しなくてもいい』という自由がありますからね。
『優しい環境づくり』というのも努力目標ですし、義務ではありませんからね。
やっぱり、いいんじゃないでしょうか?
『マタニティーマークをつけているのに、席を譲らない』という被害者妄想ブログへの批判について
いや~、マタニティーマークを批判する方にとっては朗報じゃないでしょうか?こう言う態度は。
僕が反対派ならば喜びます。
僕は、社会は基本的に『配慮を受け取る側が横柄』である場合、それを排除しようと行動し始めると考えています。
実際そうでしょう?
例えば、貧しい人が、『持てるものは持たざるもの奉仕すべきだ』といってもその主張をしている人が、日々だらだらと過ごしているならば、多くの人は『はぁ?』となるのが普通です。
被害者妄想は、自分の首を絞めてしまう方向の活動ですから、残寝ながらこう言うブログでの発言は、より一層マタニティーマークの立場を弱くする方向で働いてしまいます。
僕が反対派なら『どんどんやれ』と思っちゃいます。
なぜ、反対派がここを問題視しているのかちょっと疑問です・・・。
日本は社会で『子育てには厳しいほどよし』的な雰囲気があるが、これはちょっとヤバイと思う
人に厳しすぎる社会って怖くない?
他人に厳しくする態度について批判はしませんが、僕はちょっと怖いなと思います。
社会がいろいろなことに『厳しくなっていく』と自分がいざ弱い立場になったとき、全てをひっ被ることになります。
例えば、今独身かもしれませんが、数年後結婚して子供が出来たとき、子育てに厳しい社会の波にさらされることになります。
自分がその立場になって悔やんでも遅い。
実は僕も『子育てをしている人』には厳しい意見を持っていた
実は僕も、結構子育てをしている人に対して厳しい意見を持っていました。
でも、あるきっかけでよ~く考えるようになりました。
この経験から、少子化だ少子化だ!と嘆いておいて、『厳しすぎる社会』では、ちょっと大変だろうなと心底思うようになりました。
些細なきっかけですが、『相手の立場にたってリアルにイメージ』することができれば、もう少し社会は優しくなれるのかな?と思います。
その出来事とは、あるショッピングモールでのできごとです。
僕は基本的にはエスカレータ派なので、エレベーターには乗らないのですが、その日は珍しくエレベーターに乗りました。
かなり混んでいて、1階で既に『満員』。
確か3階か4階だったと思うのですが、エレベーターの扉が開きました。
そこに、ベビーカーを押した夫婦の方が立っていました。
エレベーターは既に満員ですからもちろん乗れません。
そんとき、僕はあまり気にせず、扉が閉まるのを見送ったのですが、その後、あの夫婦は果たしてあの階(フロア)から移動できたのだろうか?とはっと記憶が蘇って来ました。
そのとき、『自分が子育てする立場になったら』というテーマでシュミレーションしたところ、かなり大変であることに気づいたんです。
あのときショッピングモールは、非常に混んでおり、ベビーカーはエスカレーターで移動できませんから、『あの夫婦はどうしたんだろう?』とよく考えます。
まぁ、ここでの意見は一意見。理想論では何も変わらないが・・・。
タイトルの通りですが、まぁ、少なくとも僕は、今後出来る限りの配慮はしていこうかなと思います。
もうマタニティーマークなるものができていますし、『自分の自由な意思で配慮』しても何の不利益もありませんから。
批判することに利益も無く、配慮することに不利益もないならば、まぁ自分の道義に従って行動しようと思うだけですかね。
これは僕がいい人とかではなく、単なる生き方です。
最後に一言
いや~、意外と長くなてしまいました。
当初はサクッと書くつもりだたのですが・・・。
まぁ『僕の悪い癖』というやつです。(相棒とかぶちゃってスイマセン(笑))
この議論は、支持派、反対派どちらが正しいというわけではないと思います。
単にその人の生き方や価値観・良心の問題ですし、法律に違反するわけでもありませんので、個人の自由というほかありません。
なかなか難しい問題です。
ふぅ・・・このくらいにしておきましょうか。
今後も、この議論の行方は、僕自身ちょっと関心があるのでウォッチしていこうと思います。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。