死ぬほどタバコ嫌いの僕が喫煙と勉強効率の関係を検証してみたよ!!
過去の記事で、お酒と勉強について書いてみました。
今回は、お酒と並んだ2大嗜好品である『タバコ』について書いていきます。
僕自身は、タバコは吸いません。
昔、喘息だったこともありますし、百害あって一利なしとのことで、手を出しませんでした。
また、こんなことを言うと賛否あろうかと思いますが、個人的には喫煙に良い印象を持っておりません。
まぁ、ネットなんかでは嫌煙家と喫煙者の戦いが繰り広げられているようなので、喫煙者と嫌煙家とは水と油なのでしょう。
とはいえ、僕自身は、喫煙者に良い印象はないものの『吸うのは自由だしタバコは自己責任で悪くはない』と考えています。
いい印象がないというのは、歩きタバコをするとか、ポイ捨てをするだとか一部マナーの悪い方に対してです。
また、喫煙独特の臭いに対してあまり好意的でないため、このような印象を持っているだけです。
そんなタバコ嫌いな僕ですが、この記事では、『タバコ(煙草)』と勉強の関係について書いていこうと思います。
タバコを吸うと勉強効率に、何か影響するのでしょうか?
タバコは勉強にも百害あって一利なし!?
『タバコは吸わないにこしたことはない』
タバコを吸わない方だけでなくとも、喫煙者の人でも、そう思ったことはあるのではないでしょうか?
僕はタバコを吸わない人間ですが、お酒は飲む方です。
お酒は大好きだけれども、『飲まないに越したことはないよ』と何度も思ったことがあります。
禁煙外来が盛んにCMされているのを見る限り、やはり、喫煙者の中でも、禁煙を望む方は増えているのかもしれません。
値段も高くなってきましたし、ますます、喫煙者は減っていくのではないでしょうか?
まぁそれは置いといて。
タバコを吸うと、資格試験の勉強などに何らかの影響を及ぼすのでしょうか?
この点、実は・・・タバコを吸うと、一時的に集中力が増すことが、科学的に根拠のある事実として実証されています。
喫煙される方は、タバコを吸うと集中力が向上する感覚、ご経験があるのではないでしょうか。
僕は、喫煙者がタバコを吸った後、『目が覚める』『スッキリする』と言うのを聞いたことがあります。
これは、科学的に根拠のある現象だったのですね。
となれば、タバコを吸うことで、一時的にせよ集中力が向上する以上、タバコを吸うことは、勉強を効率化させるのにいっての効果があると言えるようにも思えます。
●【タバコの集中力向上効果の根拠】
タバコの集中力向上作用の根拠をかく前に、まずは、脳内の神経伝達物質の話をする必要があります。
人間の脳では多くの神経伝達物質が作用しています。
このような神経伝達物質の中の一つに『アセチルコリン』という物質が存在します。
このアセチルコリンは、これ受け止める受容体に一定量蓄積されると『ドーパミン』という物質が分泌されるようになります。
このドーパミンが分泌されると学習意欲や気分の向上、やる気が出てきます。
毎日を活発に生きるに、重要な物質だということです。
では、このアセチルコリンは、タバコの集中力向上効果とどのような関係があるのでしょうか?
タバコにはニコチンが多く含まれていることは世間でもよく言われることですのでご存知の方が多いと思います。
このニコチンは、この『アセチルコリン』とそっくりな形をしているのです。
アセチルコリンは、一定量蓄積されると、ドーパミンを分泌させる脳内の神経伝達物質でした。
ところが、タバコに多く含まれる物質であるニコチンは、このアセチルコリンを押しのけ、アセチルコリンを受け取っていた受容体と結びつくいてしまうのです。
これにより、アセチルコリンがそれの受容体と結びついたのと同様の効果が得られ、一次的に『頭がスッキリとする』というハイな状態になります。
つまり、タバコに含まれるニコチンが、アセチルコリンの代わりをしてしまうのですね。
その結果、集中力、学習意欲の向上等の効果が発生します。
タバコの集中力向上効果は、やっぱり!諸刃の剣!!
ニコチンのせいで、脳がサボり癖がつくって!?
タバコの集中力向上効果は、科学的な根拠があることを書いて来ました。
でも、これは、あくまでも一時的なものです。
タバコを吸うとで、集中力が一時的に向上する根拠は、タバコに含まれるニコチンが、『アセチルコリン』の代わりをすため、それによりドーパミンが分泌されるからでした。
実は、このサイクルが続くと、なんと脳はアセチルコリンの分泌自体をサボるようになります。
タバコに含まれるニコチンでアセチルコリンの受容体を満たすことができるため、脳自体が、アセチルコリンの分泌を控えてしまうのですね。
タバコのニコチンのせいで、脳がサボり出すと少し面倒なことになる!
このようになってしまうと、少し面倒なことになります。
というのも、ニコチンが体内に残っている時間は、アセチルコリンに比べて非常に短いのです。
タバコを吸った後、ニコチンが体内に残っている時間は、約15分から20分ほど。
つまり、タバコを吸うと、この間は集中力が向上しすっきりした感覚でいることができるのです。
でも、この時間を経過すると、一気に集中力が低下する時間に入ります。
脳はアセチルコリンの分泌をサボっている状態ですから、脳のドーパミンの分泌はなされません。
そのため、一気に集中力が減退し、ぼーっとしたり眠くなったりするようになります。
これが一般にニコチン中毒と呼ばれる状態です。
勉強との関係でも、タバコを吸わなければ集中力の維持できない、負のスパイラルに陥ります。
タバコのニコチン中毒は、勉強にかなりの悪影響を及ぼす可能性あり
タバコに含まれるニコチンの効力が切れれば、集中力が減退する負のスパイラルが、一般に言うニコチン中毒でした。
タバコの喫煙期間が長く続けば続くほど、この負のスパイラルの影響は、顕著になるため、集中力にムラのある状態が続きます。
タバコを吸わない人であれば、通常、集中力の持続期間は1時間~1時間半と言われています。
それに比べて、タバコを吸う方は、ニコチンの効力持続時間である15分~20分ほどしか集中力が維持できないと予想されます。
そのため、タバコを吸わない人と比べて、余分に休憩を取る必要があります。
そう言う意味では、勉強の効率を下げてしまう可能性があります。
タバコと学習効率の関連性のまとめ
タバコは勉強に悪影響となる可能性があるが、資格を取れなくなるほどの影響はない
ここまでで、タバコを吸うことによって、集中力のムラが生じるため、勉強の効率に悪影響となる可能性がありそうです。
『タバコがなければ集中力が得られないという状態になりかね』ませんので、資格試験の勉強効率との関係では、注意が必要かもしれませんね。
もっとも、実際の事実として、喫煙者が難関資格に合格していないか?
そう言われると、全くそうではありません。
僕の友人も公務員試験に一発合格しましたが、ヘビースモーカーです。
上手くタバコと付き合えば勉強を効率化するツールになるかもしれない
タバコを吸うことによるニコチン中毒の負のスパイラルが、勉強効率を下げる可能性があることについて書いてきました。
つまり、タバコは、資格試験の勉強に影響を与えてしまうということ。
でも、いきなり禁煙にしてしまうのも考えものです。
というのも、タバコを吸う方の場合、禁煙しニコチンの効果が切れると、結果としてストレスが溜まる傾向にあります。
禁煙⇒ストレスを溜め込み⇒イライラという新しい負のスパイラルが始まります。
これでは、勉強にさらなる悪影響を与えてしまう結果に。
かえって資格試験の勉強が進まなくなってしまいます。
であれば、ドーピングというか、休憩としてタバコを吸うことは、視点を変えてしまえば『その人の気分転換のコツ』と言えなくもありません。
つまり、タバコは、勉強の疲れを癒すツールと考えることができると思います。
嗜好品は、何事もほどほどに上手くつきあえば、考え方次第ではメリットになるのかもしれないと思います。
とはいえ、健康のためにタバコは悪影響であるという意見は現在多数派
勉強のツールとして、タバコを活用するという発想の転換は、あくまで『応急処置』の話です。
急に禁煙をしてしまえば、その期間は、集中力が安定せず、勉強にさらなる深刻な悪影響を与えてしまうため、一時的に『前向きに考える』という話に過ぎません。
資格試験の勉強中という事情がなければ、健康を考慮してタバコをやめたほうがいいという見解は、現状圧倒的多数派です。
(一部で、タバコが健康へ及ぼす悪影響は、因果関係が立証できないことから、タバコと健康は関係ないとする見解もありますが少数派です。)
このような多数派を支持するならば、タバコをやめるに越したことがないのでしょう。
まぁ、僕は『自由に吸えばいい』と思いますが、念のため、僕自身はタバコを否定も肯定もしていないということは確認しておきますね。
終わりに
お疲れ様でした。
以上が、タバコと勉強効率についての関係でした。
僕自身、タバコは吸いませんが、2代嗜好品のもう一方であるお酒は好んで飲みますので、タバコを全面的に否定することはしたくないのがホンネです。
(もちろん、歩きタバコ、寿司屋でタバコ、ポイ捨てなんかは大嫌いですが・・。)
ともあれ、資格試験の勉強をしており、喫煙される方は是非参考にいただけますと幸いです。