『カフェで勉強する奴ってなんなの!?』⇒カフェ勉の鉄則9項
『カフェで勉強してるやつって何なの!?』
こういうご意見、よく見かけます。
ネット上では、喫煙者VS非喫煙者の主張反論程ではありませんが、少なからずこう言う意見は存在します。
僕自身も、過去よくカフェを利用し勉強をしたこともあります。
でも、カフェで勉強するときは、いろいろ思うことがあっていくつか気をつけている事がありました。
そもそも、カフェで勉強することは、批判されるべき事なのでしょうか?
これはいろいろな立場に立って考えてみる必要があるでしょう。
INDEX
カフェでの勉強は悪なのか!?~勉強する人の立場で考えてみた~
カフェで勉強する側。
ここでは批判される側の立場ですね。
僕自身、冒頭でも書きましたが、この立場であった時があります。
昔は、『自宅で勉強するとはかどらない』という意見を疑い無く信じておりまして・・・週に数日ほどは夜カフェに出かけていました。
大学生の時なんかは、社会人がカフェで本を読んだり勉強したりしている姿は憧れでした。
ですので、卒業してすぐの頃は、『カフェでの勉強』に疑問すらありませんでしたね(笑)
そんなカフェで勉強する立場に立って考えてみた場合、カフェで勉強するのはいろいろメリットがあります。
一番のメリットは、『簡単に環境を整えることができる』でしょうか。
次に挙げるとしたら、『環境を変えることも容易』である事も挙げる事ができます。
つまり、勉強だけできる環境を得ることが簡単なのです。
また、費用にしても数百円で席を確保することができます。
スクールの自習室等利用する場合、結構費用がかかりる場合もありますし、そもそも、講座を受講しなければ自習室の利用はできません。
そう言う意味でも、安く安定的に勉強をだけに取り組むことができる環境を確保できることは大きなメリットです。
この点、『勉強だけに取り組める環境』というのはとりわけ貴重です。
勉強以外の誘惑を簡単にシャットアウトできますので、勉強以外の遊戯に手を出してしまうおそれが格段に減ります。
となれば、休憩もきっちりと区切ることができますし、休憩中に何か楽しい別のことに手を出してしまい、休憩が伸びてしまうという事もありません。
したがって、時間を効率的に使うことができます。
これを安い費用でできるのですから、メリットは比較的大きいと言えます。
特に社会人であれば、自宅に帰れば何かと集中できない事情がある方もいらっしゃるでしょうし、家族がいて自分の書斎や勉強部屋が確保できない人もいらっしゃるでしょう。
そう言った方が勉強したい場合、選択肢の一つとしては大変魅力的な場だと思います。
他にもメリットはありますが、これだけのメリットでも、カフェで勉強をされている人が増えるのもうなずけます。
僕の住んでいる地域でも、夜カフェに行くと、かなりの人が勉強しているのを見かけますので、カフェでの勉強は心地いいのだと思います。
でも、このような勉強する側からするとメリットの大きいことでも、別の立場から考えると一定の『迷惑』が存在することも確かです。
カフェで勉強されると迷惑!!~お店の立場で考えてみた~
これは、自分が仕事をし始めて初めて理解できるようになりました。
アルバイトを含む仕事をされている方であれば十分にご理解いただけることでしょうが、お店はボランティアではありません。
お店は、お客さんに適正な価値を提供し、適正な価格の金銭を受領することで、利益を出すことができます。
カフェの場合は、価格や安いところはその他の部分を改良し利益が出るようにします。
対して、価格が高いところはより充実したサービスを上乗せして適正な価値をお客様に還元します。
この、等価交換が成り立って初めて、お客もお店もお互いに利益を出しあうことができるのです。
こういった原則を前提として、お店の立場にたって、お客がカフェで勉強することを考えてみます。
そうすると、結構迷惑だと思います。
リーズナブルなカフェであれば、確実に上記のような『その他の部分の改良』を実践し利益につなげています。
この改良というのが、お客さんの回転率だったりします。
回転率とは、簡単に言うと、1時間あたりでどれだけお客さんがお店に入り商品を購入し、消費後、出て行くか?ということを数値にしたものです。
厳密には、もっと複雑ですが、こんな感じです。
この回転率を視野にいれ、勉強する客を考えると、お店の収益はかなり減少することにあります。
例えば、コーヒー一杯で混雑する時間帯に3時間居座る方が10人いらっしゃるとします。
席は50席。
この場合、混雑する時間帯にもかかわらず、10人のお客さんはずっと固定で席を外しませんから、席は40席でお客さんを消化していくことになります。
この10人の勉強されているお客が、仮に勉強していない人であったとしたならば、お店は数時間でもっと収益を挙げる事ができたでしょう。
つまり、せっかく回転率を意識して席の数を用意したにもかかわらず、席数が実質減ることになります。
これが長期的に継続した場合、その逸失利益は膨大なものとなります。
勉強でカフェを利用するのも、お客の立場ですし、コーヒー一杯にも席料が含まれていることを考えると利用は自由であるとも言えます。
ただ、お店の側にたつとなんとも痛いこういう側面があることも少し頭の片隅に置いておくと少し優しくなれるかもしれません。
僕自身も、実際、ここの辺りを計算したことがあるので、それを知ってカフェで勉強をする際には、最大限の配慮を払おうと思い直したことがあります。
カフェで勉強されると迷惑!! ~その他のお客の立場で考えてみた~
勉強する人も『お客様』、その他、単にカフェを楽しみにしてカフェを利用されている人も『お客様』です。
お互いお客の立場であることは変わりありません。
お客とお客の立場で考えると、特に、混雑する時間帯で、『勉強しているお客』はその他のお客からは非難の的になるおそれがあります。
確かに、席は先に取ったもの勝ちです。
席料も飲みのもの代金に含まれていることを考えると、合理的視点でこれを非難することはできません。
しかし、より感情的に、人間的に考えると、『配慮ができない人』とレッテルを貼られてもおかしくない状況ではあると思います。
『人からどう思われようが関係ない』
そう言う方であれば、何も問題がないのでしょう。
でも、譲り合うことも美徳であるという格言に共感していただける方であれば、この態度が非難されることはおかしいことではないと思われることと思います。
実際、混雑する時間で、カフェに大量のお客さんが列をなしている状況でも勉強をされている人はいらっしゃいます。
僕自身、カフェでの勉強は非難されることであるとまでは言うつもりはありませんが、ここまで来ると非難は避けられないと考えています。
お金を出しているからといって、配慮が不要かと言うとそうではないと思います。
従って、こういう配慮が求められる状況下では、柔軟に対応することは不可欠だと思いますね。
勉強でカフェを利用する際の説明書 ~まとめ~
ここでは、勉強する人に焦点を絞り書いて来ました。
もっとも、これはより抽象的にいうと、『コーヒー一杯で長く席を利用する人』と定義することもできます。
つまり、長く本を読む人や仕事をする人もここに含まれるのでしょう。
また、長時間おしゃべりする人も。
僕自身は、こういったカフェの利用は、別に避難されることではないと思います。
もちろん、勉強についても同様の見解です。
しかし、お金を出して席を確保しているとはいうものの、あくまで共同の空間ですから、最低限の配慮は不可欠だと思います。
そんな最低限の配慮。
僕なりに、いくつか列挙してみました。
●【ポイント】
カフェで勉強する時の説明書
- お店の混雑時間帯は避けろ!!
- 混雑した時は、潔く去る!
- コーヒー1杯で居座る限界は2時間なり!!
- 店員さんの気遣いに胸が傷めば去るべし
- 店員さんから席の交代を提案されれば、笑顔で応じるべし
- 個人経営店は避けろ!!
- 個人経営店で居座るなら、店長と仲良くなれ!!
- 長く居座りたいなら、コーヒーの値段が高けーとこにすべし!
- 音声で講座を視聴する場合はイヤホンからの音漏れに注意しろ!!
結局、今まで書いてきたことにできるだけ配慮するような事項を列挙しました。
勉強するということはコーヒー一杯に見合わない利用のしかたになることが少なくありませんから、それを補うためにも、お店にもその他のお客にも優しい人であるべきです。
勉強している人ってなんなの!?と批判されるような人は、どこか配慮が足りない人である場合がほとんどです。
ここに書いてあることは、マナーであり常識の範疇だと思いますので、誰でも出来ることです。
難しい資格に挑戦すればする程、自分は違うと横柄になる方も少なくありませんが、この程度ができない人は、結局、資格を取得しても、それを利用することはできないと思います。
僕自身思い知った経験がありますが、いくら能力があろうと、一人でできることには限りがあります。
他に配慮ができない人に協力する人もいないでしょうし、その人に自分の人生に関わる相談をしようとも思いません。
ここの辺りは思う以上に注意する必要があると思います。
上記で書いてあることで少しわかりにくいと思われる事について。
- 個人経営店は避けろ!!
- 個人経営店で居座るなら、店長と仲良くなれ!!
- 長く居座りたいなら、コーヒーの値段が高けーとこにすべし!
この3つ。
個人経営店の場合、長時間居座る新参者を嫌がるところもあります。
こう言う場合で、店長と仲良くなることを煩わしいと思う人は避ける方が無難です。
僕なんかは店長と仲良くなることが多いので、利用したい方です。
常連になると、無理も快く聞いてもらえますから、凄く心地いい環境を作ることができます。
こういった煩わしい配慮等が嫌であれば、やはりコーヒー一杯や商品の価格が割高なところを選ぶのがいいと思います。
コメダ珈琲等はその典型でしょう。
このカフェは、客が居座ることを前提に店舗設計をしていますから、価格は全体的に割高です。
でも気兼ねなく勉強でも利用することができますから、重宝します。
他は、ギリギリ、スタバでしょうか。
僕は、タバコがダメなので、スタバにはお世話になりました。
店員さんともかなり仲良くなってしまい、利用していたスタバが閉店すると聞いて死ぬほど残念に思った経験もあります。
あの時の店員さん達は元気にされているのでしょうか。
懐かしいですね。
話はそれましたが、カフェで勉強する場合、こういったことに注意すれば良いと思います。
個人的には、上記の事項を守れば、カフェで勉強している人間が一方的に非難される根拠はないと思います。
是非、できる限り配慮を払いながら、勉強の環境を勝ち取りましょう。