軽視する人は不合格?勉強計画のメリットと立て方10のコツ
勉強は、重い荷物を背負って長い道を歩くがごときです。
何だか徳川家康の遺訓のようですが・・・。
徳川家康は、人生を重い荷物を背負って行く長い道に例えましたが、まさに資格試験の勉強もここにいう『人生』のミニマム版であるともいえます。
長い勉強期間、道を見失わないように道しるべが必要でしょう。
そこで、勉強を滞りなく進めるためにも、勉強計画を立てることが非常に大切です。
『そんなことわかってるよ』
『だから、毎日ノルマ8時間でやる計画を立てたよ!!』
でも、これじゃダメです。
勉強計画の立て方にはコツがある。
いくつかのポイントをしっかり押さえた計画を立てましょう!!
INDEX
勉強計画の重要性
資格試験において、最終の目標は、『合格』です。
ここに至るための道しるべとして、勉強計画は大変重要です。
勉強計画を立てると得られるメリット!!
- 1)毎日何をどれだけやれば良いのか毎度考える必要がない
- 2)道しるべができる
- 3)モチベーションの維持に効果的
- 4)今全体のどれだけ勉強できているか進み具合が見える化できる
- 5)道がどれだけ続くか『見える化』できるので勉強を習慣化しやすい
この辺りが、勉強計画を立てると得られるメリット達だと言えます。
資格試験が難しくなればなるほど、勉強計画を立てることの重要性は飛躍的に増すことになります。
1)について。
勉強を始める前に、いちいち『今日どれだけやろうかな?』なんて考えていたら時間の無駄です。
ここを見越して計画を立てることで、思う以上の恩恵を受けることができます。
貴重な時間を節約できるため、忙しい社会人さんや、学生さんにとっては非常に魅力的な効果だと思います。
また、勉強計画を立てると毎日処理する勉強量を機械的に決めることができます。
これを、例えば毎日自由に、勉強の前に決めた場合どうなるでしょうか?
おそらくその日の調子によって勉強量が増減することになると思います。
人間、楽な方楽な方に流れる傾向がありますから、調子が悪い時は勉強計画があいまいであることで、勉強量が激減する恐れがあります。
勉強計画を立てていませんから、激減による罪悪感も少なく、勉強が滞る原因となりかねません。
このような弊害を防止できると考えると、1)の効果は想像以上にデカイですね。
2)3)5)について。
これは要するにモチベーションに関わる事柄です。
また、5)については、勉強の習慣化という難易度の高い課題をクリアすることにつながりますから、非常に高い効果です。
勉強計画を立てることによって、モチベーションの維持や習慣化の一助となるなら、勉強計画を立てるべきです。
このブログでも何度も何度も口酸っぱく申し上げていますが、やる気・モチベーションの維持は想像以上に大変です。
ここを甘く見ては、仕事も勉強も中途半端になることが多く、最大限の配慮を払う必要があります。
その配慮の一つとして、勉強計画を立てて、勉強の分量を見える化することは本当に効果的です。
4)について。
『自分が全体のどこを今歩いているのか?』
これを客観的に把握できるのは、精神的な安定をもたらします。
『自分はこれだけやってきたのだから・・・。』
『自分はこのあたりにいるからあとこれだけ頑張ればいい』
こう思えることは、試験勉強中盤~後半にかけて精神安定剤の役割を果たします。
これもでデカイです。
忙しい上に、試験勉強は『結果が出るかどうかわからない不安』が常につきまといます。
試験勉強は本当に孤独な戦いですし合格以外の方法で不安から解消されることはありません。
そんなとき、最後のよりどころとなるのは、自分のしてきた努力の痕跡です。
勉強計画をちゃんと立て、これをこなすことによって、努力の痕跡が客観的に刻まれ、積もっていきます。
精神的な拠り所ができるというのは思う以上に力強いものです。
以上のように勉強の力強い味方となってくれる勉強計画。
次の項目からは、勉強計画を『上手く立てるコツ』について書いていきましょう。
勉強計画を立てる上で、気をつけるべき10のコツ
勉強計画を立てる大切性とその効果については十分ご理解いただけているかと思います。
では、どのような点に工夫を加えると、勉強を順調にすすんでしまう勉強計画を立てることができるのでしょうか?
下記、ポイントにまとめてみました。
勉強計画を立てる10のコツ
- 1)大きな目標は高く
- 2)大きな目標を小分けにして、小目標を立てる
- 3)1日のノルマは、『え?楽勝♪』思える程度にする
- 4)1週間の内、休みの日を設ける
- 5)怠け遅延の場合は少し心が痛む程度の罰則を設ける
- 6)順調に進んだ場合、ご褒美を準備する計画を取り入れる
- 7)模試等も考慮しスケジューリングする
- 8)できれば、スクール等専門家の意見も取り入れる
- 9)勉強を開始する時間は一定に設定する
- 10)勉強量は時間で設定するのではなく、分量で設定する
1)2)3)について。
勉強計画を立てるコツは、大きな目標で夢を感じてモチベーションを鼓舞すること。
そして、覚めた視点で低く超えやすい現実的なハードル(小目標)を設定し、段階的に高みに登るイメージで作成することです。
この際、大きな目標⇒『合格』に至るにはどのていどの分量をこなす必要があるか?
これをしっかり分析ましましょう。
その後、期限、つまり試験日から逆算して、大目標を小さく分割し、小目標を設定します。
小目標を立てることの効果は下記の記事をご覧ください。
《関連記事》
『気づけば最短合格していた』という人続出中!合言葉は《小目標》
そして、この小目標をさらに分割する形で一日のノルマを設定します。
このとき、一日のノルマを、楽にこなせる分量にするのがキモです。
例えば、一日8時間なんてノルマを設定した場合、ほとんどの方が途中で挫折しますので気をつけましょう。
8時間の勉強時間というのは、想像以上に厳しく、終わればクタクタになるような勉強時間です。
余程、勉強が習慣化されていなければ、いきなり臨むにはあまりにもハードルが高いノルマです。
いやホント、甘く見ちゃいけません。
一日のノルマは後の調整も兼ねて十分に余裕あるスケジュールを立てることが、本当に大切です。
人間はそんなに強くないことをしっかり頭に刻み込みましょう。
4)について。
計画というのは、必ず遅れが生じます。
これは真面目にこなした場合でも、同じです。
予想外のことや、予想外の予定が入ることは当然ありえることです。
そんな時、計画を十分に修正することができる保険が必要です。
休日を設けていれば、調整ができますので『焦りが出てこず』精神的にも安定します。
順調に進んでいる時はその時で、ご褒美として一日休めば、リフレッシュ効果も相まってより勉強には良い効果も期待できます。
『休日』は絶対に計画に取り入れましょう。
勉強計画に休日が含まれているかどうかで、挫折する確率に雲泥の差が出ると考えて間違いではありません。
5)6)について。
これはアメとムチです。
人間は怠け者です。
そして、その行動原理は単純明快、『利益と苦痛』です。
この2つを計画に取り込むことによって、前に進む原動力にできます。
利益は、ノルマを達成できれば甘いものを食べるといったなんとも可愛らしいもので構いません。1
罰則についても、例えば、無駄遣いが嫌いな人であれば、『遅延が生じればどうでも良いもので無駄遣いしなければならない』など、少し嫌だなていどの罰を用意します。
ここで、罰則について注意して欲しいことがあります。
それは、不可抗力によるノルマ不達成の場合は、罰則を用いてはいけないということです。
自分に罰則を与える場合は、『怠け心』のせいで計画が遅延した場合だけにしましょう。
不可抗力による場合にまで罰則を課してしまえば、精神的にダメージを受けてしまい、勉強が計画通り進まないことでストレスが溜まる恐れがあります。
罰則に関しては十分に注意することです。
7)8)について。
これは、自分個人ではどうしようもない事情で、スクールから情報を得る必要があることです。
模試に関しては、少なくとも何回かは受ける必要がります。
これを受けなければ合格はないというほど重要です。
《関連記事》
不合格者に多い模試を受けない人⇒致命的な差がつく23のPoint
いつどのように模試が行われるかは、最低限スクールから情報を収集しておくのが無難ですね。
スクールの資料などにも書いてありますから、できればこれを参考に計画を立てるのが良いでしょう。
また、資格試験の情報を十分に知る専門家の意見も参考にすることも大切です。
できればスクールの講師やスクールの受講相談、スクールの提供する計画などを参考に組み立てるのが良いです。
ちなみに、独学の場合は、スクールの合格体験記が非常に参考になります。
もちろん、合格体験記は話半分に聞く必要がありますが、合格までの軌跡を合格者から得ることは、初学者にとっては貴重な情報です。
なぜって?
その資格試験について勉強経験の浅い方の場合、どのていどの分量をやれば合格レベルに至るかを判断することが困難だからです。
例えば、フルマラソンを走ったことのない方が、フルマラソンを完走するために必要な練習量や体力などを正確に把握することは難しいでしょう?
普通はフルマラソンを走った方でなければ、正確に判断することができません。
同様に、資格試験で合格するまでの勉強量も、やはり合格した人しか分からないことがあるのです。
知識も経験もない状態で、目分量で勉強計画を立てれば、自分よがりの勉強計画が出来ることになります。
これでは役に立たないおそれすらあります。
できれば、最低限合格体験記ていどは参考にし、勉強計画を立てることが無難です。
《関連記事》
資格試験:最短で資格を取るため『合格体験記』を正しく読む12の極意
9)について。
これは、毎日同じ時間にまとまった勉強時間を確保し習慣化することによって、その時間、集中しやすくなる効果が得られる効果があります。
そのため、項目として設けました。
同じ時間に同じことをすると、体がそれに合わせて準備をしますから、よりパフォーマンスを高めやすくなります。
10)について。
これはあまり勉強の経験がない方が陥りやすいワナです。
勉強は時間でノルマを決めるのではなく、分量で決めることが大切です。
つまり一日にこなさなければならない作業量でノルマを決めるのです。
こうすると最低限こなさなければならないノルマは確保できます。
これに対して時間でノルマを設定した場合、次のような弊害が生じます。
A:一日8時間 ⇒ 問題を解いたのは100問
B:一日8時間 ⇒ 問題を解いたのは50問
これ、時間を基準に考えれば、AもBもノルマ達成です。
でも、分量を基準に考えれば、BはAの半分の分量しかこなしていません。
仮に、一日のノルマ100問とすれば、Bはノルマ不達成です。
時間を基準に考えた場合、一日の勉強量が安定しないのです。
そのため、勉強計画に狂いが生じやすく、気づいてみればあまり進んでいないという事態に陥りかねません。
従って、こういった弊害を防止するためにも、ノルマは必ず分量で設定しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
勉強計画については、半分位の人が立てないようです。
ここで書いたことを読むと少し難しく感じるかもしれませんが、勉強計画を立てること自体はさほど難しくありません。
というのも、ごくごく一般的な、勉強計画は、スクールの資料などにもd普通に掲載されています。
この一般的な勉強計画を参考に、自分の生活状況を考慮して、計画を立ててみましょう。
1時間もせず完了するはずです。
これだけで、やる気維持や、不安を解消する効果が得られるのですから、やった者勝ちです。
ささっと合格していく人は、大抵勉強計画を立てている人が多いので、勉強計画の効果は確かなのでしょう。
是非、面倒がらずやってみることをおすすめします。
それでは、この記事はこのくらいで。