行政書士試験に一発合格した僕が『睡眠学習』をやらないたった2つの理由
資格試験の対策の勉強をしていると、とんでもない話ですが・・・。
『あぁ~時間を止めることができればいいのに』
や
『自分が2人いればいいのに・・・。』
なんて都合の良いことを考えてしまうことがあります。
皆さんも資格の本試験が近くなれば近くなるほどに、こういった都合の良い妄想をしたことがあるのではないでしょうか?
僕は何度も何度もあります(笑)
そんな都合の良い話の代表例として、誰しも妄想したことがあるのが睡眠学習だと思います。
今回はこの睡眠学習は果たして効果的なのか?
そして、睡眠学習はなぜおすすめできないか?
1:睡眠学習の効果
2:僕が睡眠学習をやらない理由
について書いてみようと思います。
INDEX
資格試験の勉強と睡眠学習・・・その効果のほどは?
社会人でも、学生でも、主婦の方でも。
勉強をしなければならない機会は山ほどあります。
義務教育の時期だけの話と思いきや、勉強をしなければならないのは、むしろ社会人や学生になってから・・・。
特に、20代・30代の大切な時期にいかにしっかり『学ぶ』か?
この努力が、将来を分けるといっても過言ではありません。
今の時代、必要な資格の取得や語学力の向上は、社会人であれば当然のように求められます。
でも・・・。
ご存知のとおり、仕事と勉強の両立は、本当に大変です。
そんな時、ふっと頭に浮かぶのが、睡眠学習をはじめとした『魔法のような勉強方法』でしょう。
仮に、寝ている間に必要な知識を暗記できるならばどうでしょうか?
こんなこと(睡眠学習)が本当にできるなら、資格試験の勉強で仕事をしているということはハンデにはなりません。
また、睡眠中に知識を吸収できるならば、大変な暗記の作業も必要ありませんから、勉強のストレスはほとんどなくなるということになります。
こんな夢のような方法・・・あったら本当にいいと思います。
では、こういった睡眠学習という魔法のような勉強方法の効果はどれほどあるのでしょうか?
ご期待に添えず申し訳ありませんが、先に結論を申し上げると睡眠学習に効果は無いそうです。
これは僕が勝手に述べているのではなく、きちんと専門家が分析した結果『効果が無いこと』が明らかになってきています。
よろしければ、下記のインタビューの引用をご覧ください。
●【ポイント】
オスロ大学心理学部の末神翔先生へのインタビュー
『たしかに睡眠学習は夢のような学習方法ですが、これは少なくとも今のところ、“睡眠中に耳から情報を入れるだけで、翌日のテストはバッチリ”という類のものではありません』
『睡眠が、学んだ情報を記憶として“定着”させる重要な役割を担っていることは、様々な実験から示されています。
しかし、睡眠中に聞いた情報が何でもかんでも定着するわけではありませんし、まして寝ている間に複雑な知識を新しく学習できるかというと、それは難しいといわざるを得ません』
『ただし、香りと音の組み合わせという単純な条件付けは、睡眠学習に興味を示す方が望むような、高度な知的情報とは別物。たとえば睡眠学習で外国語を身につけようとした場合、“耳を慣らす”程度のことは可能かもしれませんが、外国語を学ぶには“音を聞き分ける”だけでなく、意味や文法など高度な処理が必要な学習も併せて行う必要があります』
(Web R25より引用)
これをざっと読むと、睡眠学習は『単純な条件付程度の学習であれば効果がある』と読めますから、『効果あるじゃん』と考えてしまいまそうです。
しかし、効果があるのは、あくまで『単純なこと』に限られます。
つまり、資格試験の勉強や語学のスキルアップのような『複雑な勉強』になると、知識が定着しないということですね。
複雑な学習になると使えないという事は、つまるところ資格試験の勉強には使えないという事になります↓↓
いや~本当に残念・・・。
過去、僕も受験勉強で英単語や英熟語のCDを聞きながら寝るなんて努力をしていましたが・・・あれは全部無駄だったようです。
世の中、楽な方法はないのですね。。。
睡眠学習はかえって効率を下げるという事実
(1)記憶の定着には睡眠が必要
睡眠に関連のある話題として、有名なのが、『睡眠は記憶の整理に必要』であるということです。
つまり、人は日中学んだことを睡眠中に整理し『これはいらない記憶』とか『これは必要あ記憶』とか・・必要な記憶を分別しているという話です。
これはいろいろな研究でも実証されていることですし、勉強法関連の書籍を読めば2冊に1回は出てくる話です。
例えば、誰しも、必ずマイルールというものがあると思いますが、このようなマイルールはほぼ忘れたという経験をされた方はいないのではないでしょうか?
また、『信号は赤で止まれ』という社会的なルールもまず忘れることはありませんし、すぐに記憶を喚起できると思います。
このような、いつでも取り出せる記憶は長期記憶と言われる記憶です。
資格試験や受験等の勉強では、この長期記憶が合格に極めて重要なファクターとなります。
つまり、合格に必要な基本知識を何度も何度も勉強し、その基本知識をいかに長期記憶(瞬時に思い出せる)に変えていくか?
こういうことを意識して勉強していくことは短期で合格するには本当に重要なことです。
そして、この長期記憶は、眠ることによってのみ定着するというのですから、十分な睡眠を確保する必要があります。
とすると、勉強の効果を効率的に残すためには、良質な睡眠が本当に大切だということになります。
(2)睡眠学習は、記憶の定着に必要な『睡眠』を邪魔する恐れがある
記憶の定着には睡眠が非常に重要で、しっかり寝ることは、意外に勉強の効率を高めることにもなるということは分かっていただけたかと思います。
ではここで、睡眠学習の学習方法を考えてみましょう。
睡眠学習の取り組み方としては大抵皆さん『眠るときに音声を聞く』という形で取り組む方が多いと思います。
残念ながら、このように音声を聞きながら眠ることは、良質な睡眠を妨げることになるようです。
つまり、寝ている時に常に音声が耳に入ってくるので、しっかり眠れないのです。
そして、その結果、睡眠中の記憶の整理が十分になされない恐れがあるようです。
このような弊害あるため、日中頑張って勉強したにもかかわらず、睡眠が十分でないことによって、長期記憶の分類がうまくなされず効率的に知識を蓄えることができません。
結果として、試験の合格に必要な基本知識の習得に時間がかかることになります。
これは、資格試験の勉強をしている者にとっては見過ごせない弊害です。
僕が睡眠学習をやらないたった2つの理由
睡眠学習・・・。
効果があれば、本当に魅力的な学習方法です。
ですが、ここまで述べてきたように、その効果のほどは定かでなく(専門家には効果なしと言われている)、明らかなのは睡眠を邪魔するという事実。
そして、試験の基本知識を瞬時に引き出せる長期記憶にするためには、しっかり睡眠をとることが、大切だということ。
こういう事実を受け止めた結果、僕自身、睡眠学習なる方法は一切採用していません。
●【まとめ】
- 1)睡眠学習の効果は、勉強には利用できない程度の小さな効果しかない
- 2)睡眠学習で得られる小さな効果と比較して、睡眠中に聞く教材の音声によって睡眠を邪魔される弊害の方が非常に大きい
やはり地道にコツコツ勉強し、しっかり休むことが最も効率的かつ効果的な勉強法であるのでしょう。
お互いコツコツ頑張っていきましょう。
長年結果が出ない・・・。スクール利用でスっと合格できる人は多いです。
最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
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