行政書士試験:『法律』の勉強では社会人が有利である5つの理由
本日は、『法律の勉強は社会人が有利だよ』という話です。
いくつか理由があるのですが、確かに有利なのです。
社会人が有利だが、それは何も学生が劣っているというわけではない。
つまり、学生に比べて社会人が、純粋に『理解』しやすいという優位性があるだけということです。
項目のタイトル通り、決して学生の方が劣っているという話ではありません。
というのも、社会人と学生の違いというのは単に社会経験の違いということができるからです。
この経験の違いで、法律の理解のしやすさはかなり違ってきます。
法律というのは、単純に言ってしまえば、『社会構造』の話です。
つまり、社会全般に関わる、不都合や対立を調整するためにあるのがルールですから、単純に社会経験が豊富な人の方が理解しやすいのです。
法律を勉強しているとよ~く分かると思いますが、会社だ国だ紛争だと、社会人なら一度はその仕組みに触れたことのある話ばかりです。
法律の内容全てがそうでなくても、半分位そうであれば、理解しやすさが全く違います。
例えば、会社にお勤めの方の場合、会社法などはかなり理解しやすいのではないでしょうか。
また、これまで投資経験のある人も会社法は非常に身近な法律です。(株主関連の話などはうなづく事が多いでしょう)
クレーム対応をされている事務の方であれば、民法の条文で想定されている場面に出くわす機会も多いでしょう。
他にも、社会人であれば、行政機関に訪れる機会も一度や二度ではありません。
となれば、行政の役割もやんわりと把握でき、行政法などの理解が進みます。
社会のルールの話がそのまま法律の勉強の理解に繋がることも多く、社会経験の長さや、いろいろな経験をしていることによって、法律というのは断然理解しやすくなります。
こういった知識面以外にも、能力面でも有利な点も。
例えば、社会に出て仕事をこなすことによって、論理的な思考というのは強烈に鍛えられていきます。
また、それに加えて、仕事では、優先順位というのを常に考えなくてはいけませんから、事務処理能力(何を優先してやるべきか選定する能力・事務をガンガンこなす能力)が格段に鍛えられます。
こういった論理的思考力や事務処理能力は、そのまま法律の勉強に役立ちます。
例えば、資格試験等で選択式の問題が出題される場合、ここで試されるのは知識である事はもちろんですが、最低限の事務処理能力も試されています。
如何に効率よく得点源となる問題を選定し(優先順位の選定)、大量の文字を正確に読みこなし、処理をしていく能力です。
資格試験の選択式で、社会人の場合知識をある程度つけるだけでクリアできる人が意外にも多いのはこれが理由です。
●【ポイント】
法律を勉強する上で、社会人が有利な5つの理由!!!
- 仕事で論理的思考力が自然と鍛えられている
- 仕事で優先順位を考える必要があるので、事務処理能力が高くなる
- 法律は身近な内容も含まれるため、経験が豊富になる社会人は理解しやすい
- 大量の書類を読むような仕事であれば、読解力がついているため勉強効率が格段に上がる
- 法律は社会の構造の話が出てくるため、経験が豊富な方が理解しやすい