独学必読。行政書士試験の科目を『重要度』順にランキングしてみた!
行政書士試験の試験科目についてのお話です。
科目別の重要度(ウエイト)について書いた記事ですので、今回の話は、基本中の基本情報も含まれていると思います。
でも、基本情報だけではありきたりですので、僕の考えでランキングしてみました。
はじめに
ここで紹介する内容は、結構ありきたりのないようですので、僕自身の経験を踏まえて、ちょっといじっています。
ちょうど、僕が合格したときに、このような感じで勉強して全く問題ありませんでしたので、参考にしていただけると嬉しいです。
特に、独学で行政書士試験の勉強をされる方は、勉強に入る前にザッと確認しておくと勉強を効率的に進むことでしょう。
行政書士試験の科目重要度ランキングを読む前に
勉強のメリハリをつけるのに役立つ科目の重要度ランキング
行政書士試験に独学で挑戦する人も、スクールを利用して挑戦する人も、どちらの人も、試験科目の重要度(ウエイト)はしっかり把握していることが大切です。
自分のMAXパワーには限界がありますので、時間がない人ほど、一つの科目を集中的に勉強してしまう必要もあります。
つまり、試験科目の重要度(ウエイト)に応じて、力を入れるところと抜くところに『メリハリ』をつけて勉強するということです。
このメリハリをつけた勉強は、行政書士試験に独学で取り組まれる方には極めて重要な心得です。
『メリハリ』には2種類ある
勉強に『メリハリ』をつけようという場合、2つのポイントがあります。
一つは、ある科目(A)とある科目(B)との間で、どちらに勉強の力を集中させるか?という意味でのメリハリ。
もう一つは、ある科目(A)において、ある分野(α)とある分野(β)で、どちらの分野により勉強の力を注ぐか?という意味でのメリハリ。
この2つを指しますね。
この記事は、科目同士の間で、勉強の力にメリハリをつける参考になると思います。
科目別重要度ランキングは、それすなわち『勉強する順番』ではない!!
ここでの話は、あくまで行政書士試験の科目の重要度別のランキングだけに絞った内容にしています。
でも、ここで注意して欲しいのは、このランキングの順番で勉強をするのはおすすめできないということです。
《勉強すべき順番》と、《勉強の力を注ぐ量》とは、区別してもらえると幸いです。
ここでの情報は、その科目を勉強する順番が来た時、『どれだけ気合を入れてその科目に取り組むべきか?』を判断する目安としてご活用ください。
《勉強する順番》については、下記の関連記事をご参照ください。
《関連記事》
『ライバルには言えないッ!』最短で法律科目をマスターするコツ。
行政書士試験の科目別重要度ランキング
さぁ具体的なランキングを見ていこう!!
この記事でのランキングは、勉強のメリハリにご利用いただくことを確認したところで、早速ですが、具体的なランキングに入っていきましょう!
その科目の特徴に応じて、少し冠言葉をつけてみましたので、お楽しみください。
《王者ッ!!!》もはや伝説に!【行政法】
行政書士試験の科目重要性は不動の王者だと思います。
行政法を王者に据えた理由は下記の通り。
行政法が王者なワケ
- 1)択一式・多肢選択式・記述式すべてに出題される
- 2)行政書士は、行政に関する書類を作成する専門家である
- 3)一般知識の分野でも、行政法の関わる分野が出題される
1)3)をご覧いただけると分かる通り、行政法は、行政書士試験の全般で出題される可能性のある、非常にウエイトの高い科目です。
行政書士試験において、ウエイトが高いということは、重要度も高いということ。
また、2)をご覧いただければ分かる通り、行政書士は行政に関わる書類作成の専門家です。
であれば、行政に関わる法律を定めた行政法の知識が、資格試験のキモになることは必然です。
資格試験は、その資格を使った専門職で仕事をする最低限の素養をみる試験ですから。
以上から、行政法の重要度は高く、最強です。
不動のランキング王者です。
《2位!!》みんなに嫌われて悲しい↓【民法】
2位は民法ですね。
行政書士試験に限らず、他の法律資格でも、民法は一番の嫌われ者です。
いや~難しいですからね。
この民法を2位とした理由は、下記の通り。
民法が2位な理由
- 1)択一式・記述式での出題が多い
- 2)民法は全ての法律の基礎なので、法律の素養があるかどうかをみるなら民法を聞けば十分であるため
- 3)行政書士は、法律の素養がないとできない仕事
民法は、全ての法律の基礎となる法律です。
この法律の知識を問えば、その人にどのくらい法律の素養があるかが判断できる、ベースとなる法律です。
このような意味もあり、行政書士試験の出題ウエイトも高めです。
特に、特別な対策が必要な記述式でも民法からの出題があるので、非常に重要視されていることが考えられます。
記述式の習得には、時間がかかるため、『民法はしっかり勉強してね』という試験員からのメッセージと捉えるのが自然です。
また、行政書士試験でも、行政書士が法律職であることから、法的素養をみる意味で、民法が科目として課されているのでしょう。
よって、ランキング2位としました。
《3位!!》近いようで遠い存在!【憲法】
『憲法改正』『憲法9条』と『憲法』という言葉は、よく聞きますね。
誰でも知っている法律というイメージがあります。
でも、内容は親近感の欠片もありません。
そんな憲法は、下記のような理由で3位としました。
憲法が3位な理由!
- 1)択一式・多肢選択式での出題がある
- 2)憲法は行政法攻略のベースになる
択一式・多肢選択式の2つで出題があるため、出題の分量が高めです。
ただ、多肢選択式は、極論択一の延長で対策ができてしまうので、民法の記述式と比べると、科目重要度(ウエイト)が低下します。
また、憲法は、王者である行政法を攻略するポイントが学べる法律です。
憲法が得意な人は、行政書士試験の合格が近づきます。
以上の理由から、ランキング3位としました!
《4位!!》悩みのタネ・・。【一般知識】
画像は、『教養科目』になっていますが、加工のとき『般』字がなく、フォント統一のため、教養科目としています。
意味は一般知識と違いはありませんのでご心配なく。
決して間違いではありません(笑)
さて、行政書士試験の、一番のダークホースです。
この科目でどういう対策をすればよいか皆悩みます。
僕も結構悩みました。
そんな、一般知識の重要度(ウエイト)は4位です。
その理由は以下の通り。
一般知識が3位なワケ
- 1)意外に多く出題される
- 2)一般知識にも基準点があるので、これで足切りにあう人も少なくない
一般知識は、意外に多く出題されます。
この科目にも、ちゃんと基準点が設定されていますので、一定の点数を獲得しなければ、不合格になってしまいます。
そう言う意味で、ウエイトはある程度あり、重要度もそこそこです。
ガンガン集中的に勉強するとドツボにはまる科目です。(範囲が死ぬほど広いですから。。。)
でも、対策しないわけにもいかず、悩ましい科目です。
悩ましい科目で、人によって重要度が変わるため、ランキング4位としました。
《5位!》民法の影でヒョコ♪【商法・会社法】
民法の影でひっそりとたたずむ、商法・会社法です。
行政法などに比べると科目重要度(ウエイト)は低いです。
ランキング5位の理由は下記のと通り。
商法・会社法が5位の理由!!
- 1)出るとこがだいたい決まっている
- 2)択一式のみ出題
商法・会社法は、やろうと思えばいくらでも勉強できる科目ですので、そう言う意味では、難しい科目です。
でも、行政書士試験との関係では、出るところはあるていど決まっていると言えますので、一般知識ほど対策は難しくありません。
そこで、ランキング5位としました。
科目別重要度(ウエイト)ランキングのまとめ
- 《王者ッ!!!》もはや伝説に!【行政法】
- 《2位!!》みんなに嫌れて悲しい↓【民法】
- 《3位!!》近いようで遠い存在!【憲法】
- 《4位!!》悩みのタネ・・。【一般知識】
- 《5位!》民法の影でヒョコ♪【商法・会社法】
科目別の重要度ランキングから分かること
行政書士試験は法律資格なだけに、やはり法律科目のウエイトが高く、重要であることが分かると思います。
特に、行政法・民法・憲法のウエイトは極めて高く、重要度も高めです。
であるならば、これらの科目を勉強するときには、ガッチリ勉強する必要が有ります。
もっといえば、行政法・民法・憲法をがっちり勉強して、安定的に試験で得点できるようになれば、ほぼ合格したようなものということです。
特に独学で行政書士試験に挑戦される人は、情報が大切ですから、是非、行政法・民法・憲法を勉強されるときには、参考にしていただけると幸いです。
まとめ
お疲れ様でした。
最後までお付き合いいただきあとがとうございます。
この記事では、ごくごく基本的な情報に、少し僕の経験からの修正を加えて、記事にしてみました。
特に、独学で行政書士試験の勉強をされる方は、情報が命ですので、もしよろしければご利用いただければ幸いです。
それでは、皆様の素敵な勉強ライフを応援し、今日はここまでにしておきましょう。