法律を勉強すると得られる15のメリット
法律を勉強しようと思っている人だと誰しも思う疑問・・・。
『法律を勉強するメリットって何があるんだろう?』
結構多くの人が疑問に思っているようです。
そんな僕も、法律を本格的に勉強する前は、よく思っていました。
法律の勉強をするメリットってすごく抽象的で、数字にすることができないので分かりにくいですからね~。
ですので、この記事では、僕が今まで経験した法律を勉強すると得られたメリットについて書いてみたいと思います。
それでは、早速。
INDEX
- 1 法律の勉強?メリットを得られる『勉強』ってどんなもの?
- 2 法律を勉強するとこんなメリットがあるゾ!!
- 2.1 《メリットその1》高い論理力が得られる
- 2.2 《メリットその2》高い語彙力が得られる
- 2.3 《メリットその3》読解力が格段に向上する
- 2.4 《メリットその4》事務処理能力が向上する
- 2.5 《メリットその5》分析力が向上する
- 2.6 《メリットその6》法律の勉強をしっかりすると、大抵の専門分野の勉強は難なくクリアできるようになる
- 2.7 《メリットその7》順序立てて、説明ができるようになる
- 2.8 《メリットその8》説得力のある文章が書けるようになる
- 2.9 《メリットその9》活字を読むのが苦でなくなる
- 2.10 《メリットその10》大抵のトラブルは自分で対処できるようになる
- 2.11 《メリットその11》クレームに強くなる
- 2.12 《メリットその12》社会の構造を理解できる
- 2.13 《メリットその13》ニュースがよく分かるようになる
- 2.14 《メリットその14》価値観がブラッシュアップされる
- 2.15 《メリットその15》ある利益とある利益(複数の利益)を調整して、バランスのいい意見を模索する能力が身に付く
- 3 法律の勉強で得られるメリットは『本気の勉強』の中でのみ身に付く
- 4 最後に一言
法律の勉強?メリットを得られる『勉強』ってどんなもの?
法律の勉強で、『受動的な勉強』と『能動的な勉強』の話
《パターン1》受動的な法律の勉強
多くは、講義を聞かされる的な勉強のことを指しますね。
あまり自分で考えない勉強です。
大学の講義なんて代表格だと思います。
僕は法学部出身ですけれども、講義は自分で自ら積極的に聞いて勉強するのではなくて、『聞かされている』感じでした。
こんな勉強は、受動的な勉強の代表ですね。
《パターン2》能動的な法律の勉強
大学の講義のように『聞くだけ』ではなくて、自分の頭と手と五感を使って
積極的に、作業をすることですね。
教えてもらうというよりは、教えてもらいながらでも、自分の頭で考える作業もしているような勉強のことです。
まぁ、簡単に言えば、『問題演習』や『大学の講義を聞きながらのケースワーク』のような勉強が代表例です。
能動的に実行する法律の勉強だけがメリットを得られる
この記事で引き続き書いていく、『法律を勉強するメリット』は、この能動的な勉強の中だけで得られるメリットです。
まぁ、中には、受動的な勉強でも得られるメリットもあります。
でも、やっぱり、全部のメリットを享受しようとすると、能動的な勉強に分があります。
法律を勉強するとこんなメリットがあるゾ!!
《メリットその1》高い論理力が得られる
本を読んだだけじゃ論理力なんてつかない
よくベストセラー本で、論理力をテーマにしたビジネス書が販売されています。
でも、『本読んだだけで論理力が得られる』なら、誰も苦労しません。
でも、法律を勉強すると、自然と論理力は向上していく
そんな本読む暇があったら、法律勉強しましょう。
法律の勉強で登場する文章は、構造が極めて論理的に組まれています。
判例もテキストも、何でもかんでも論理的な流れで記述されています。
そんな文章を読んで勉強するのですから、法律勉強してりゃ自然と論理力なんてついていきます。
《メリットその2》高い語彙力が得られる
量ではなく語彙力の質が高まるということですね。
語彙の意味する正確な範囲を意識するようになるので、深い語彙力が得られるという表現がしっくりくるでしょうか。
法律を勉強すると、言葉の意味によりこだわるようになるので、自然と語彙力が向上します。
《メリットその3》読解力が格段に向上する
自然と読解力が上がるカラクリ
法律の勉強では、論文調の文章を大量に読むことになります。
読書量だけに注目しても、読解力が向上するには、十分な量を読み込むことになります。
その上、『説得力のある文章の見本のような文章』を多量に読むことになりますから、自然と文章に強くなります。
法律を勉強すれば、文章の読解で困ることはほとんどなくなる
ちゃんと法律を勉強した人なら、余程高度な専門書を除いては、巷に販売されているビジネス書などで、読解に困るなんてまずあり得ません。
僕も、医学書など高度な専門書はダメ(前提知識が必要ですし)ですが、投資・ビジネス書・重厚な海外の経営書などなら、法律を勉強してよりあとは、読解に困った経験がありません。
《メリットその4》事務処理能力が向上する
法律の勉強してると、たらたらやってると時間がいくらあっても前に進みません。
早く早く、勉強するクセが自然と上がります。
実は、これこそ事務処理能力の向上につながる意識だったりします。
事務処理能力の向上=大半は事務処理パターンの構築(工夫)だったりします。
勉強していく中で、自分なりの、法律問題の処理パターンが出来上がり、それを一般に応用すればいいだけ。
あっという間に『事務処理能力の高い人』(仕事のできる人)の出来上がりです。
《メリットその5》分析力が向上する
法律の問題は、分析力がなきゃ解けません。
また、テキスト・参考書・基本書(専門書)を読むときでも、同じ。
いろいろな判例を比較したり、法律論の比較をして、いろいろな事項を分析しながら勉強するのが普通です。
こんな作業をしていれば、自然と分析力は向上し、仕事をはじめいろいろな作業に応用できます。
《メリットその6》法律の勉強をしっかりすると、大抵の専門分野の勉強は難なくクリアできるようになる
専門分野は、どれも同じような学術体系をしていますので、法律の勉強方法をそのままスライドさせれば、他分野の勉強も楽にこなせます。
英語を勉強した人なら、ドイツ語の勉強も、フランス語の勉強も比較的楽になるのと同じです。
僕がこれを実感したのは、金融系の専門知識を勉強したときでした。
- 事実か意見か?
- 覚えるべき箇所か?
- 必要になったとき確認する情報か?
- 採用すべき方法か否か?(理由があるかどうか?)
- 計算式は現実的な答えを導くものか?
こういうことは瞬時に判断できるようになります。
《メリットその7》順序立てて、説明ができるようになる
これは論理力に関わる話ですね。
説明が上手くて妙に説得力のある話をする人は、いろいろある論理パターンが自然と身についている人が多かったりします。
法律の勉強では、いろいろな論理構造(論理パターン)をもった文章がたくさん登場します。
法律を勉強していると、自然とこのようなパターンが身についていき、時間が経つにつれ、自分の思考も変わっていきます。
結果、ある事柄の説明をするとき、何から話していけばいいか?ちゃんと考えることができるようになり、説明が上手くなってしまうというわけですね。
《メリットその8》説得力のある文章が書けるようになる
法律の勉強で登場する文章は、多くが『人を説得する目的で記述された文章』です。
説得するための文章は、『こうやって書けばいいんだな』と勉強になります。
《メリットその9》活字を読むのが苦でなくなる
法律の文章では、大量で難解な文章をガンガン読んでいかなければなりません。
普段からそんな文章を読んでいれば、一般書籍の活字を読むことに抵抗がなくなります。
一般書籍は、本当に理解しやすく平易に書かれていますからね。
《メリットその10》大抵のトラブルは自分で対処できるようになる
買い物時のトラブル、仕事でのトラブル。
大抵のことはスムーズに対処できるようになります。
他にも、法律的におかしいことに敏感になりますから、トラブルに巻き込まれることを防止する知識が身に付きます。
《メリットその11》クレームに強くなる
まぁ、この項目は人によりますよね。
お客相手の商売をしている人ならば、メリットになりますが、そうでない人にはそう大きなメリットでもありませんね。
法律を勉強すると、クレームが適切なのかどうか?冷静に判断することができるようになります。
つまり、『自分が間違っているの?』と不安になることがなくなるとともに『どこまで受け入れるべきなのか?』の境界を持てるようになるということですね。
僕の場合は、お客さんを相手にすることも多いので心底『法律を勉強しといてよかったな』と思う次第です。
《メリットその12》社会の構造を理解できる
特に憲法や会社法なんて勉強すると、社会の構造をより深く理解することができます。
『社会の構造を理解する必要があるかどうか?』と言われると疑問ですが(笑)
まぁ、僕は役に立ったメリットの一つだったので、列挙してみました。
《メリットその13》ニュースがよく分かるようになる
前項の《メリットその12》はここにつながるメリットと言えます。
法律をガッツリ勉強すると、ニュースの『意味』が本当によく分かるようになります。
特に顕著なのは、やっぱり政治と社会の話題ですね。
新聞なんか読むと、深く理解できるので、楽しくニュースを読めるようになります。
《メリットその14》価値観がブラッシュアップされる
法律は『難しい』や『お堅い』というメージが先行していますが・・・。
紐解いてみると、実は『日本人の価値観の集約』だったりします。
世の中にある、多くの価値観がぶつかり衝突した果に『法律』は作られます。
いろいろな人のいろいろな利益とこだわりが登場します。
そのため、価値観の多様性を学ぶことができ、自分の価値観の至らないところを補強することにも貢献します。
人格の形成に役立つ勉強になるので、高いメリットになると考えています。
《メリットその15》ある利益とある利益(複数の利益)を調整して、バランスのいい意見を模索する能力が身に付く
その人の立ち位置によって、利益は千差万別
世の中には、たくさんの利益(人がやりたいことや守りたいこと)が存在します。
仕事でも遊びでも、普段の生活でも。
その人が立っている立場によって、守るべき利益は全く違ってきますからね。
複数の利益を調整してまとめあげる能力は、リーダークラスには必須の能力
ここを、上手く調整して、妥当な案を作り上げることができる能力は、管理職やリーダーには必須の能力です。
人を管理する立場の人で、利益の調整ができない人は使い物になりません。
仕事だけでなく、普段の生活でも利益の取捨選択は必要
そうでなくても、普段の生活でも複数の利益を調整して、妥協案や折衷案を練り上げなければならない機会は大変多いです。
法律を勉強すると、複数の利益を上手い具合に調整する能力が身に付きますので、人生で得する機会が増えるのは当然。
ここは、法律の勉強をする本当に大きなメリットです。
- 《メリットその1》高い論理力が得られる
- 《メリットその2》高い語彙力が得られる
- 《メリットその3》読解力が格段に向上する
- 《メリットその4》事務処理能力が向上する
- 《メリットその5》分析力が向上する
- 《メリットその6》法律の勉強をしっかりすると、大抵の専門分野の勉強は難なくクリアできるようになる
- 《メリットその7》順序立てて、説明ができるようになる
- 《メリットその8》説得力のある文章が書けるようになる
- 《メリットその9》活字を読むのが苦でなくなる
- 《メリットその10》大抵のトラブルは自分で対処できるようになる
- 《メリットその11》クレームに強くなる
- 《メリットその12》社会の構造を理解できる
- 《メリットその13》ニュースがよく分かるようになる
- 《メリットその14》価値観がブラッシュアップされる
- 《メリットその15》ある利益とある利益(複数の利益)を調整して、バランスのいい意見を模索する能力が身に付く
法律の勉強で得られるメリットは『本気の勉強』の中でのみ身に付く
冒頭で能動的な勉強と受動的な勉強の話をしました。
そして、能動的な勉強の方が、多くのメリットを享受できますよという話をしました。
ここをさらに進めて、『本気の勉強』が必須です。
進んで自分の頭を使う、能動的な勉強でも、ちゃんと真剣に取り組まなければ、能力は向上しなかったりします。
どうせやるなら、本気で勉強!!
これやっぱり大切です。
最後に一言
いかがでしたか?
意外と法律を勉強するメリットについての情報をお探しの方は多いみたいです。
ここで書いてあるメリットは、全て僕が経験して、『法律を勉強しててよかったな』と感じた瞬間を列挙したものです。
法律の勉強のメリットは、ゆっくり着実に現れるので、なかなか実感しづらいメリットが多いです。
でも、振り返ってみると、『あぁメリットが多いな』と実感できる機会も少なくありません。
急がずゆっくりが大切ですね。
それでは、このくらいで。