行政書士:あなたはなぜ独学で失敗するのか?独学で失敗しない8つの心得
独学は経済的。
独学は柔軟に自分の好きなように勉強できる。
スクールと比べて、拘束時間がない。
など、独学のメリットもいくつか挙げることができます。
行政書士試験をはじめ、中堅レベルの資格では、難易度も異常に高いわけではなく、誰しもまずは独学で勉強することを考えます。
でも、大抵の人は、挫折してしまうか、失敗してしまうことが多い。
なぜなのでしょうか?
行政書士試験の合格のため、独学で勉強に挑戦される方のため、失敗しないためにはどのようなことに注意すべきなのか?
いくつかの項目にしたためてみました。
是非、国家資格である行政書士試験を独学でゲットしてやりましょう♪
2014年 6月27日 更新しました!!
INDEX
独学とは??
独学とは、『原則として資格試験予備校(スクール)の講座を利用せずに、行政書士試験の勉強を行うこと』と考えています。
これをを念頭に書いていこうと思います。
原則的には、と断ったのは、『模試』については除外したいからです。
僕は経験上、模試の重要性を痛感しており、ここを利用しないという選択は想定できないからです。
ただ、模試に変わる弱点把握法や実戦で鍛える機会を得ることができる方法をお持ちの方は別ですが・・・。
そうそう『実際の本試験の雰囲気を体感し、時間配分と形式に慣れる』ことのできる方法は、模試以外には見つかるものではありません。
どうしても合格したいと考えているが、様々な事情で独学を選択されている方は、スクールの講座は利用しなくても、せめて模試だけは受けることをオススメします。
ペースメーカーになるようなスクールが定期的に実施している模試は高額ですが、直前に実施される統一模試などはリーズナブルなので、できれば受けてみましょう。
独学のメリットを明らかにしてみましょう
行政書士試験をはじめとする法律資格試験に、独学で挑戦するメリットってなんでしょう??
思い当たる理由はリーズナブルであることでしょう。
他には、スクールのように拘束されないため、時間を柔軟に使えることを挙げれるでしょうか。
●【独学のメリット】
- 経済的である
- 時間を柔軟に使える
- 自己流で挑戦できるから他から強制されない
- スケジュールなども自分に合わせて作れる
ただ、僕の聞く独学の一番ポピュラーな理由は、経済的な事情。
とは言っても、『食うか食わずか』というほどの切迫したものではありません。
『独学はスクールに比べて、圧倒的にリーズナブルだから』という『できれば教材にお金を出したくない』という理由が多いですね。
まぁ、僕も同じような気持ちです。
できればお金節約したいですが、でもそれ以上に時間の方が大切ですから、削りすぎることには注意しています。
あと、敢えて独学を選択されるような方は、自分の勉強法に確固たる自信がある方のように思います
資格試験予備校(スクール)を本格的に利用すれば何十万もかかるところ、自分の実力一本で行政書士試験に合格できれば、それこそ数千円で資格が我が物になりますから最高です。
リーズナブルに資格が取得したいなんて欲張りな方には独学は大変おすすめですがデメリットも多くあるのが独学です。
そして、そのデメリットが致命的になりかねませんから始末が悪いんですよね。
独学のデメリットを正確に把握して独学で合格を勝ち取る!
行政書士試験に、独学で挑戦し、日々勉強を行うことは、金銭面での負担が少なく経済的であるというメリットがありました。
他にも、スクールを比較して独学では、拘束されることがありませんから、自分に合った柔軟な勉強スタイルを採用することができます。
これも大きなメリットでした。
忙しく、通勤・通学時間くらいしか勉強時間を確保できないというような人には、独学は気軽に採用できる勉強方法だと思います。
では、独学で行政書士試験の勉強をした場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
独学で勉強をすることのデメリット
- 1)勉強したつもりになりやすい
- 2)参考書・問題集などの教材を自分で一つ一つ選ばなければならない
- 3)スクールなどに比べて自由なので、勉強を継続できない
- 4)費用負担が低いため、撤退しやすく諦めてしまいがち
- 5)勉強をしたつもりになりやすい
- 6)法律科目の基本事項や判例を間違って理解する危険
ざっと、こんな感じです。
3)4)6)はすこし分からないかもしれませんから、軽く説明してみましょう。
スクールは定期的に講座を受講しないとダメですし、実際に校舎にかよう通学などでは、『ある日のこの時間』と勉強すべき時間が決まっています。
対して独学の場合は、いつ勉強するかは自由、その分量も自由です。
自分の意思にかかわらず、強制的にスケジュールや勉強量が設定されるということは、『勉強を継続できるかどうか?』に大きく関わります。
継続できなければ合格できませんから、ここは独学が難しいと言われる大きな理由の一つになっています。
大金を投じた場合、『こんなところで諦めれるか』と前に進もうとするのが人情です。
初期投資が低ければ、撤退も容易ですから、引き下がるか!というモチベーションにつながりません。
その分、今気強く勉強を継続することができず、諦めてしまいがちになってしまいます。
よく理解している人に教えてもらうと、ちゃんと理解できることも、一人で勉強した時には、間違って覚えてしまいがちです。
行政書士試験では法律科目が課され、判例や法律の議論は、一人で勉強しただけでは正確に理解することが難しいため、特に注意する必要があります。
独学は1発で合格しなきゃ!!ロスがでかい。
以前、下のような記事を書きました。
↓ ↓ ↓
【独学orスクール】あなたに最適な学習環境を選ぶためチェックすべき20項目
ここで、独学が経済的であるというのはまやかしかもしれないということを指摘しました。
というのも、新し分野を真っ白な状態のとき、独学で勉強すると、その分野をマスターするのに、より多くの時間がかかってしまうというデメリットがあるからです。
理解に時間がかかる。
間違った覚え方をして時間がかかる。
勘違いをして時間をロスする。
本を読むのに時間がかかる。
独学には、時間をロスする要素が非常に多く含まれるという点はもうデメリットのところで書きましたね。
さらに、資格試験ならば、合格できなくて時間をロスするのが一番のロスです。
時間が貴重で、ロスした時間を時給に換算した場合、独学の一番のメリットである経済的なメリットが、吹っ飛んでしまいます。
また、独学は、詳しい参考書や問題集を数冊揃える必要があり教材を充実させる必要があります。
一冊の参考書では理解できない場合、もう一冊詳しい参考書で調べるより正確に、間違いのないよう理解するためです。
独学は参考書などを余分に用意しなければならない分費用が過分にかかります。
行政書士試験では、独学の教材を充実させた場合、格安のスクール講座と大差ない費用がかかってしまう場合もあります。
また、独学をやめ、改めてスクールを利用する勉強に切り替えると、当初よりスクールを利用したほうがよっぽど安くなってしまいます。
独学でやると決めたなら、とにかく引き返さず、迷わず1発で合格を目指すこと。
独学が経済的であるというメリットを享受するためには、1発で合格し時間のロスを防ぎ、かつ教材費をおさえる必要があります。
独学で挑戦される方は、是非一発合格を目指しましょう。
《ちょっと息抜き》時間とお金の考え方
時間を時給で換算するという考え方を採用したとします。
スクールを利用する場合と比べて、独学の場合に余分には余分に時間がかかります。
これをその人が働板として時給に換算すると・・・。
人によっては、資格試験予備校(スクール)を利用したときの費用を超えてしまうこともあります。
時間をとるか、お金をとるかは永遠のテーマです。
僕も『時間が貴重だ』なんて思えるようになたのは、大学を卒業してからですので、こんな考え方もあるんだと読み飛ばしてください。
ただ、成功者ほど、時間をお金で買う傾向が強いことは事実だと思いますから、僕は今のままでいいんだろうとはうっすら思っています。
独学に向く人!!向かない人(´Д`)
自己評価をしよう
ポイントを確認しよう。
独学に向く人というのは確かにいます。
僕にも独学で資格試験に挑戦した経験があります。
ともあれ、分かったのは自分が独学には向いていないかもしれないという点でした。
何度も挫折し、独学について考えてきました経験から、独学に向いている人と、向いていない人のポイントを列挙してみました。
●【ポイント】
独学に向く人!!向かない人!!
【独学に向く人】
- 自分をガッシリ管理することができる
- 計画を立てるのが得意
- 計画を守り通す!!!!!
- みんなが飲みに行く時にも流されない
- 本を読むのが好きな人(読解力が高い)
- ポイントをつまむのが上手い
- 集中して取り組む事ができる
【独学に向かない人】
- 自分に甘い
- 計画を立てて守るのが苦手
- 流されやすい
- 文字を読むより実際に体験をして体で覚えるタイプ
- 実行力があり試行錯誤で伸びるタイプ
- アクティブで外に出たいアウトドア派
- 自己管理ができない
- 落ち込みやすい
こんな感じです。
ポイントを確認しただけでは、自分が独学に向いているかわからないときの調査方法
自分に独学が向いているかどうかを確かめるには、簡単な方法があります。
行政書士試験では、一般に6ヶ月ほどの期間を勉強期間として確保することが一般的で、無理のないスケジュールと言われています。
そこで、本試験の日程より7ヶ月ほど前から、1ヶ月間、自分で計画を立てて勉強してみましょう。
これが順調に進めばそのまま独学戦略を取ると良いと思います。
いきなり、本格的に教材を揃えると、ロスが大きく独学から後戻りができないなるので、最低限の参考書・問題集を使用することをおすすめします。
他にも、基準を下記の記事で書きましたのでよろしければ参考にどうぞ。
↓ ↓ ↓
【独学orスクール】あなたに最適な学習環境を選ぶためチェックすべき20項目
独学派へ贈る!!!独学で注意すべきポイント7つ
ここからは、独学派のために、独学で合格を勝ち取るための注意点を書いてみようと思います。
これは、行政書士試験に限らず、法律資格全般に通用するポイントだと思います。
●【ポイント】
独学派に贈る!!時間を無駄にしない独学・・・8つの心得
- しっかり計画を立てる!
- わからないところはとにかく調べて正確に理解する
- これでもかというくらい繰り返し問題集を解く
- 毎日絶対に勉強する(サボらない!サボる人はスクール必須!)
- 参考書は詳細でわかりやすいもの(参考書選びは独学派にとって重要・できれば重要度がわかるものがグッド)
- 模試だけは1回受けること
- 勉強してしっくりこない場合はしっくりくるまで妥協しない!
- 何もかもやろうとしない
- 過去問は穴があくほど分析する
- 『やる気』『継続』についての工夫をする
⇒独学は拘束されないので、一度サボるとズルズルとサボりぐせが付きます。
⇒自分の弱点を把握し集中的に対策するため
⇒最終段階で『まぁこのくらいでいいか』は厳禁
⇒手を広げず、基本をとにかく集中的に
⇒穴があくほど考えて解けば、自然と本試験のクセをつかめます。
⇒スクールのように、他人に拘束されないのが独学。ですので、独学では、勉強を続けられるかどうか?については最大の注意を払う必要があります。
独学は自分との戦いになりますから、最初わからない時も諦めず食らいついていく精神が不可欠です。
自分だったら必ずクリアできると、常に信じて疑わないようにしましょう。
『資格試験予備校(スクール)の講座ならスッキリ理解できるのかな』なんて絶対に思ってはいけません。
独学と決めたらもう道は独学のみという精神で突っ切りましょう。
独学が通用する資格はどのあたりのレベルまでか??
これは、人それぞれの学力レベルで大きく差が出ますので、一律にこれとは言い切れません。
ただ、はっきりしているのは、難関資格と言われるレベルの資格には、独学は通用しないということです。
一部の凄い人は除きますが、一般的に考えて間違いありません。
僕も難関資格を目指し勉強していますが、行政書士資格とは明らかにレベルが違います。
もう独学ではどうにかなるレベルではないと心の底から感じています。
他にも、公認会計士・司法書士・税理士・国家公務員Ⅰ種試験・不動産鑑定士このあたりのレベルになると、よほど自己管理ができて勉強が得意な人でなければ、いくら勉強しても焼け石に水です。
これに対して、公務員試験の地方上級辺りまでの資格であれば、独学は通用するといえるでしょう。(ただ上級は厳しいかも)
独学で合格を勝ち取ったという人も、公務員試験地方上級レベル以下から急に多くなっているように思います。
ですので、行政書士・中小企業診断士・FP・社労士・簿記2~3級・公務員試験この辺の人気資格は、自己管理ができてしっかり本気で勉強すれば、十分独学で通用するレベルだと思います。
どうしても独学で挑戦したい方で、このレベルの資格取得を目指されている方は、希望を捨てずに頑張りましょう!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
独学は、経済的で挑戦しやすい勉強方法ですが、とにかく自分との激戦を繰り返さなければなりません。
モチベーションが高くやる気が満ちている時(勉強開始1~2週間ほど)は誰でも独学で勉強はできます。
でも、これが低下したときに、そのまま諦めず勉強を継続できるかどうかが勝負どころとなります。
とにかく、やる気・継続・モチベーションなどの、精神面への配慮はは怠らず、決して甘く見ないことが大切です。
工夫をして自分を信じて最後まで突き進むこと。
これは独学で突破するための必須条件です。
是非、頑張ってください。
頑張れば必ず独学でも合格できると信じましょう。