《大学受験》と《法律の勉強》の違いを知れば資格取得がグンと楽になる!
法律資格の取得では当然ながら法律を勉強することになります。
でも、法律の勉強は、少し変なのですよね~。
大学受験などの勉強とは、少し違っていたりします。
この違いを意識できれば、法律資格の取得がグンと楽になります。
こちらの記事では、少し資格取得が楽になるかもしれない、そんな『違い』の話をしたいと思います。
大学受験の勉強の特徴
まずは、大学受験の時の勉強について軽く書いていきましょう。
大学受験で出題される出題範囲は、高校で習う教科がメインでした。
高校で習う範囲の勉強は、原則として『答えが一つに決まっていること』でした。
(もちろん問題や内容によっては、答えが一つでないものもありますが、まぁ原則として)
基本的には、小・中・高で勉強する内容は、教科書に書かれている一つの答えが、全てであることが普通でした。
つまり、教科書に書かれた、ただ一つの答えが勉強の対象だったという特徴があったということです。
昔は、『詰め込み方式』なんて批判があったようですが、今はどうなのでしょうね。
少なくとも、僕の世代は、詰め込み方式で授業が進んだ世代であったように思います。
法律の勉強の特徴
法学は主に大学の法学部で学ぶことになります。
(もちろん法学の全てが大学での勉強に終始するわけではありませんが、一般論として楽にお読みください。)
法学部で授業を受けると、初めに戸惑うのは、問題に対してコレと決まった『答えがない』ということです。
僕は、初め、何言ってるか全くわかりませんでした。
だって、結論や理由があっちこっちに飛び、『結局答えはなんなの?』という状態で終わることが多かったからです。
今まで頑張って勉強した、大学受験の勉強とは違っていて面食らいましたね。
教科書と呼ばれる参考書にも、あっちこっち話が飛ぶので『なんじゃこりゃ』という感じでした。
ようやく気づいたのが、『法律の勉強には、一つの答えがないんだなー』ということ。
法律の勉強は、『考えること』こそ『勉強』だったんですね。
ここが、大学受験の出題範囲である、高校で教えられる勉強内容との違いだったと気づきました。
勉強の違い
大学受験の出題範囲として、高校で勉強する教科書に書かれた内容は、『答えが決まって』いました。
つまり、いろいろな見解を比較検討して、結論の妥当性を考えるような段階はすっ飛ばされています。
つまり、学ぶべき見解はもうコレと決められていて、この絶対的な考え方をベースに、答えを導くことが求められます。
大学受験は、ここをメインに聞いてくるのですね。
でも、法律は、ある見解を比較検討することこそ勉強のキモです。
ある見解とある見解を比較することによって、支配的な見解をより深く理解し、その理解に基づいて、問題の解答を探ることになります。
この思考のプロセスが、本当に大切です。
勉強の違い
大学受験の勉強
『決められた見解を勉強』⇒『そこから解答を導く』
法律の勉強
『議論(通説VS反対説)』⇒『見解の選定』⇒『自説(通常は判例・通説)からの思考』⇒『そこから解答を導く』
議論と見解の選定の部分が、法律を勉強するまでは、全くない過程なので、大学受験のノリで、法律の勉強をすると面食らう場合があります。
『今何の話をしているのでしょう?』
と迷ってしまうおそれがあります。
考えを修正することで正しく勉強する
法律を勉強するとき、原則は、大学受験や高校受験などの、一般的な受験のノリでガンガン勉強していくことにはなるでしょう。
でも、2つの勉強の違いを意識すると、法律の勉強がかなり楽になります。
ある見解の選定段階の話か?その見解を使って結論を導いている段階か?
ここを意識すると、法律の勉強は本当に楽になります。
法律資格の勉強をこれから開始する方は、是非ここの部分を意識してみましょう。
まとめ
今回は、だいぶあっさりした内容に仕上げてみました。
たまには肩肘張らず読める記事をと思い書いてみました。
ここの記事の悩みは、僕は学生時代に面食らった初歩的な段階の悩みです。
既に法律の勉強をして期間の長い人は、『そんなのわかってんぜ!』と思われるかもしれませんね。
まぁこのあたりは、ご容赦ください。
それでは、今回はこのくらいで!