合格率100%!?取ってはいけない怖い資格一例とその理由7つ!《楽して稼げる資格など無い!》
最近、面白い記事を見かけました。
それに触発され、この度、僕の経験も踏まえて、『合格率100%の資格を取ってはいけない理由』を書いてみようと思います。
合格率100%の資格は、それを取得しようとしている人の意識によっては、『怖い資格』になりかねません。
合格率100%の資格も使いようによっては、活用法もありますが、この記事では、取ってはいけない理由をメインに書いていこうと思います。
それでは早速!
『取ってはいけない資格』の記事を書こうと思ったきっかけ。
先日ニュースを読んでいると、下記のようなニュースが掲載されていた。
※ニュース記事はすぐ消去されますので、該当箇所を少し多めに引用させて頂いております。合格率100%の資格を取得する際の留意ポイントは? — 尾藤 克之
資格ブームを背景に、資格取得を目指す人は多いと思いますが、資格の活用イメージを明確に持ってから取得することが大切です。ご自身でも50の資格を所有し、FPや大手金融機関の講師として活躍されている、高橋ゆり氏(以下、高橋氏)に、昨今の資格事情についてお聞きしてみました。
《中略》
しかし、事前になんの知識や経験もない人でも必ず取得できる資格が存在します。それは各種学校や資格スクールの教え方や教材が特別に優れているからというわけではありません。意外にも、そんな合格率100%の資格は、さまざまな分野に驚くほど数多く存在します。
《中略》
このような資格の多くは「自宅で開業可能」「取得後すぐに独立できる」「月に数十万円の収入を得られる」など、簡単に収入を得られるかのごとく宣伝していることが問題です。資格を取得すれば簡単に起業できて、収入も得られるとアピールしていますが資格を取得しただけで稼ぐことは困難でしょう。
●時間とお金をムダにしない
実際に不明瞭で曖昧な資格が多いことも事実です。特に、女性週刊誌などでは、「医療事務」の資格が良く紹介されています。「週1回の勤務でOK」「月に5万円は簡単に稼げます」「仕事は引く手あまたです」「一度資格を取得すれば、いつでも仕事ができます」など魅力的な言葉が並んでいます。たった数カ月勉強して、月に数万円のお金が手に入るなんて好都合です。実はこのようなところにも留意ポイントがあるようです。—そんなに魅力的な仕事なら、子育て中の主婦の方の多くが医療事務の資格を取って、お金を得ることになります。知り合いに、そのような方はいらっしゃいますか?少なくとも私の周りには一人もいません。逆にこんな好都合な話に惹かれて、多額の資金を資格取得につぎ込んで、仕事にもならないで終わっている人がいます。実は、医療事務の仕事に資格は必須ではありません。それなのに医療事務の資格は、さまざまな団体が認定しています。つまり、資格がなくてもできる仕事を「資格を取得すれば仕事がたくさん待っている」と錯覚させるような案内をしているのです(高橋氏)
《中略》
資格って人気なんだね。
このニュース記事を読んで思ったのは、『資格って人気なんだ』ということ。
資格自体ではなく『資格ビジネス』が活況なのは知っていたけれど、資格が人気というのはあまり印象にないのですよね。
この記事では、女性のインタビューで、女性誌の話題が出てくるのですが、女性誌では資格は人気なのでしょうか。
男性誌では、投資が活況ですが、女性はやっぱり堅実ですね。
『●●資格』『●●コーディネーター』『●●インストラクター』『●●プランナー』『●●アドバイザー』などのあたかも専門職かのような名称を付した仕事が多くなってきていますよね?
全て、昔は一般的職として扱われた仕事で、伝統的専門職ではありません。
このような一種専門性を持った職業分野を、特定の団体が『資格認定』する制度を創設し、それに関連する特定の講座を販売します。
このような、ビジネス全般のことを、資格ビジネスというんですね。
この資格は別に取っても取らなくてもその仕事をすることに何の支障もありません。
かの人気資格『医療事務』だって同じです。
別に医療事務をやろうと思って資格が必要なわけではありません。
でも、『資格があると有利かな?』と思わせる効果があるので、ビジネスとして成立しています。
取ってはいけない!怖い合格率100%資格の記事を書こうと思った大きな動機
実は、僕の身近な人でも、この合格率100%資格の講座を受講していた人がいました。
いろいろ聞いてみると、『その商売はダメだろ!』と思うようなことを聞くことに。
特に、僕の身近な人がこのような状況に陥ったことで、正直本気で怒っていました。
そこで、同じように嫌な思いをする人が出ないことを願って・・・。
『いつかこのことに関連した記事を書きたいな』と思っていたのです。
今回、冒頭のニュース記事を見かけたのはいい機会だったので、思い切ってまとめることにしました。
取ってはいけないかもしれない!合格率100%の怖い資格の話
合格率・・驚異の100%!意外とあるそんな資格
合格率100%の資格って?
合格率100%資格と資格ビジネス
先に書いた『資格ビジネスってなに?』のところでも記述しましたが・・・
資格ビジネスは、一般的な仕事に、資格を付与する制度を作り、この資格を取得するための講座を用意しました。
そして、この講座を販売することによって成り立つビジネスでしたね。
ここで、この講座を受講したところで、試験が難しく『合格できない可能性』があるとどうでしょう?
お客さん集まりませんよね?
だって損する可能性があるんですから。
だから合格率100%『講座を受講するだけで資格が取れる』そんな資格が存在することになったのでしょう。
合格率100%資格は、男性誌ではあまり見かけませんので、まさに『堅実な女性』『リスクを嫌い、確実性を重視する女性』にターゲットを絞ったビジネスだといえます。
合格率100%資格と国家資格との違い
合格率100%資格は、取っても取らなくてもその仕事をやるのには何の支障もありません。
これに対して一般に『国家資格』と言われる資格は、『資格がなければその仕事を勝手にやると違法』になってしまいます。
代表的なのは弁護士ですね。
弁護士資格なくして他人の裁判の代理をしたりすれば、非弁行為といわれ、犯罪になってしまいます。
ちなみに司法書士・税理士・行政書士などの職業分野も同じように資格なしで職務を行えば、犯罪になることがあります。
ここが決定的な違いですね。
その他、違いは、下記の通り。
- 国家資格は、その資格がないと仕事すらできない独占資格
- でも、難易度はかなり高い傾向にある
- 日本の国が存続する限り国家資格は有効、対して合格率100%の資格は民間資格なので認定団体が無くなれば意味が無くなる
⇒国家資格は、平均で合格率2%~10%前後(もっと簡単なものもあります)で、合格できない可能性は高めになります。
具体的にはザッとこんな資格がある!
合格率100%の資格は結構たくさんあります。
合格率100%資格の例
- ハウスクリーニング技能士
- ファイナンシャル・リスクマネジャー
- 着付インストラクター
- 台湾式リフレクソロジスト
- 認定ウエディングスペシャリスト
- 心理フラワーカウンセラー
- コーヒーコーディネーター
- 紅茶コーディネーター
- 雑貨カフェクリエイター
- ベビーマッサージインストラクター
etc///
合格率100%資格の中でも、『着付けインストラクター』の受講をした人は身近な人で知っている
初めは『そんないい資格があるんだ』と呑気に考えていた
※ここが、冒頭の『取ってはいけない資格』の記事を書こうと思った動機に関係する話題ですね。
僕の身近な方で、『着付けインストラクター』の講座を受講していた方がいます。
まぁこの講座はイメージ通り、着物の着付けを学ぶ講座です。
この講座のウリは、『受講すればインストラクター資格』がもらえ『将来的には当該認定団体のあっせんで、インストラクターとして副業ができる』というものでした。
いや~僕もこの話を聞いたとき、『そんな団体が味方してくれるなんていい資格だなぁ。いい副業になるじゃないか』と思っていました。
数ヵ月後・・・。『呑気』が『怒り』に!
数ヵ月後・・・。
当の本人が、講座自体を修了するのを辞退したとのことで、『残りの受講料分返金してもらう』とのこと。
当然『なんで?』という話に。
どうやら、着物の着付けインストラクターの講座内では、講師が『着物販売』をやるそうで・・・。
講座が終わると、『買わないか?』と言われるようになったとのこと。
本気の着物ですから、数十万・数百万の着物を売ろうとしてくるそうです。
買わなければ、心なしか・・・講師の教え方がきつくなるそう。
『こんなことが続いては楽しくない』とのことで継続して講座を受講することを断念したそうです。
この話を聞いて、僕は正直、怒っています。
講座で金とって、その中で、販売までやってカモにするなんてふざけてるね。
法律系のスクールじゃ考えられないほどフェアではない講座で、驚きを隠せませんでした。
幸い、未受講分の講座代金は返金されたそうで、損失は抑えられたそうですが、結局、浴衣の着付けとテキストくらいで、3万前後だったそうです。
実際にその団体で着付けインストラクターをされている人がいるそうで、それに魅力を感じて講座を受講したみたい
当の本人の、知人には、着付けインストラクターをされている方がいらっしゃるそうですが、じっくり話を聞いてみると・・・。
その方は、着物の購入を断れず、購入したそう。
結局、着物インストラクターになっている今も、講座代金と着物代で、赤字だそうです。
僕自身が実際に経験していないまた聞き情報ですから、信じていただかなくとも文句は言いません。
ネットで検索すれば、同じような経験をした人はたくさんいますので嘘ではないことだけは分かっていただければ幸いです。
(まぁ、当ブログは資格関連のブログですから、講座内容がどうであれ資格を推奨する記事を書く方が、利益になります。にもかかわらず、逆の内容の記事を書いているという点で信用度が上がると願っています。)
さぁ!取ってはいけない理由の話へGO!