テキスト・参考書・問題集を飽きずに繰り返すたった3つの勉強法
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最終更新日:2014/06/26
やる気・モチベーション, 勉強法一般 勉強, 繰り返す
試験日が近づくにつれて。
試験勉強開始してまもなく。
そんな時期に勉強の効果が出ていないように感じると『不安』が顔を出してきます。
そのとき、決まって思うのが『この参考書じゃダメなんじゃないか?』『他の参考書や新しい問題集なら大丈夫かな?』です。
勉強開始当時には、参考書や問題集を多く解けば良いと勘違いしてしまい他のテキスト・参考書などに手を出してしまいます。
試験日直前になれば、合格できるかどうかの不安からくる『もっとやらねば』という気持ちから、他のテキスト・参考書に。
勉強していれば、誰でもこのような状況を経験するものです。
今日は、そんなときにこそ思い出して欲しい『一冊を繰り返す』技術のご紹介です。
INDEX
不安はわかるが他に手を出せば合格が遠のく件
資格試験の勉強で誰もが直面する不安
資格試験の勉強には不安がつきものです。
特に、テキスト・参考書などの教材の分量は、決まりきった絶対的な分量というのが存在しませんから、どうしても不安になってしまいます。
例えば・・・。
資格試験勉強の不安一覧
- 今やっている分量で大丈夫か?
- このテキスト・参考書で大丈夫か?
- 自分の使用しているテキスト・参考書は情報量が十分なのか?
誰しも陥る危険性がある『教材取り替え病』について
こんな教材への不安を解消するため。
『できるだけ多くテキスト・参考書を読めば対策として効果的』
『問題集は次々新しいものを』
といった気持ちになってしまうことはよくあることです。
でも、これは誰もが知る『勘違い』です。
資格試験の勉強では、新しいテキスト・参考書や問題集を次々に購入し、頻繁に取り替えることは、合格が遠のいてしまう大きな原因です。
『教材取り替え病』の不安と誘惑に打ち勝て!!
テキスト・参考書・問題集を取り替え、どんどん新しい教材に手を出したくなるという誘惑は本当に強いです。
また、このような不安は、テキスト・参考書・問題集を取り替え、新しく『購入』するだけでも、少なからず緩和されます。
そのため、テキスト・参考書・問題集を取り替え、新しい教材を購入する誘惑に抗えない人も少なくありません。
でも、当然ですが、テキスト・参考書・問題集を新しく購入しただけでは、不安を緩和できるものの、新しい教材が増えるだけです。
つまり、新しいテキスト・参考書を購入したところで、自分の実力は何ら変わらないということ。
だからこそ、不安に立ち向かい、グッとこらえて、とにかく新しい参考書や問題集を購入することをやめることが懸命なのです。
『教材取り替え病』の恐怖
本棚にズラッとテキスト・参考書や問題集が並んでいると、何だか実力がついたような錯覚に陥る人がいます。
でも、こうなってしまうとほぼ合格はできません。
資格試験にスっと合格する人ほど、基本的なテキスト・参考書・問題集などに絞り、不安に負けず勉強しています。
特に、試験日の直前には、新しいテキスト・参考書・問題集に手を出すことは御法度です。
直前の時期は、新しいことは模試くらいに止め、とにかく今までやってきたことの見直しを徹底するのが王道です。
試験日の直前期に、新しい問題集や参考書に取り組めば、『分量』をこなすことになりますから、合格が近づくイメージがあります。
でも、これをやっても、直前期の短期間では、知識というものはほとんど定着しません。
さらに、直前期に新しいテキスト・参考書・問題集に手を出せば、必ず『知らない知識』に出くわしてしまうでしょう。
これ最悪です。
知らない知識が出てくることで、どんどん自信は削がれ、不安が募るばかり。
精神状況も悪化し、それを埋め合わせるため、さらに新しい知識を追い求めてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
これでは、合格は遠のくばかり。
絶対に手を広げることはやめましょう。
教材への不安と立ち向かうためテキスト・参考書・問題集はコレと決めた一冊に絞ると決意するんだ!!
改めて確認
資格試験の勉強には不安がつきものであり、その中でも教材についての不安は常につきまとう悩みのタネです。
そんな不安を手っ取り早く解消するため、参考書や問題集をコレクションしてしまわれる方も少なくありません。
お恥ずかしながら、僕にもそんな時代がありました(笑)
本棚には有名な参考書や問題集がズラッと並び、それを見て実力が付いた気分になっていました。
まぁ、そんな状況にある時に限って、試験には落ちていましたね(笑)
このようにならないよう、是非、手を広げないことを肝に銘じておきましょう。
ブレない!!1冊を繰り返すんだ!!
テキスト・参考書・問題集についての不安を取り除くために、非常に効果的な方法があります。
それが、自分が選んだ一冊のテキスト・参考書や問題集をとにかく徹底的に繰り返すという方法です。
とにかく、自分のコレと決めたテキスト・参考書一冊と問題集一冊に徹底的に取り組みましょう。
一冊がボロボロになるまでは、他のテキスト・参考書・問題集は使わないと誓い、これに徹底して取り組むのです。
何度も繰り返せば、知識は定着してきます。
つまり、『使える知識』になるということですね。
この、熟練した知識こそ、資格試験で求められる知識なのです。
応用の練習は、模試でやれば十分対策できます。
とにかく、使える知識を得るため、繰り返し、気に入った参考書・問題集をやることを誓いましょう。
一冊をボロボロになるまで繰り返せば、自然と実力は向上しますので、必ず『教材取り替え病』をやっつけることができ、教材への不安からは解放されるでしょう。
●【ポイント】
多くのテキスト・参考書・問題集に手を出すということは、多くの情報に触れることになります。
だからこそ、新鮮です。
また、知識も豊富に勉強できたような錯覚に陥りますから、何だか実力まで向上した気分になります。
僕も、ある専門分野の本を大量に読むと、本当に楽しく新鮮で、その分野を極めた気分になります。
でも、多数の本を読むことだけでは、本当に『使える知識』は身につきません。
本から得た知識を、使えるレベルに昇華するためには、何度も反復する必要があることは言うまでもありません。
僕自身は、本当に使える知識が必要な場合は、ただ多数の書籍を読みあさるのでなく、その中でコレと言う1冊をとにかく何度も読みこみます。
これで初めて『使える知識』に。
資格試験の勉強でも同じようなことが言えます。
資格試験の勉強は、基本的には専門的な分野に関しての勉強です。
そして専門家としてその用語や知識を使うためには、『使える知識』まで知識を熟練させる必要があります。
ただ、雑多にある知識では、合格できません。
資格試験で使える知識は、『高度に熟練された知識』なのです。
ちなみに、知識の熟練度の目安については、下記の記事をお読みください。
一冊のテキスト・参考書・問題集を楽しく繰り返すコツ
一冊の参考書や問題集を何度も何度も繰り返すことが出来ること。
これ自体一種のスキルです。
『飽きること』はそれだけでモチベーションを低下させますので、資格試験の勉強においては最強の天敵です。
このデメリットをできる限り排除するためにはどうすればよいでしょうか?
一冊の参考書・問題集を楽しく繰り返すための2つのコツ
- 毎度、その回に勉強する目的をはっきりさせ、毎回変える
- 毎回、新しい発見をすることを心がける《重要度順に繰り返す
- 3回繰り返せば、完璧でなくても科目を変えてみる
毎度、その回に勉強する目的をはっきりさせ、毎回変える
だいたい、2回目くらいまでは、これを意識せずとも、繰り返すことができます。
その場合は、『飽き』によって繰り返しが途切れてしまうというよりは、『わからないから』という苦痛から途切れてしまうことのほうが多いでしょう。
この部分は、やる気で乗り切る部分ですから、この記事では割愛します。
では、『目的を変える』とは、具体的にうどういうことを指すのでしょうか?
例えば、1回目は『ただ最後までやりきる』2回目は『知識をつける』3回目は『考える力をつける』などです。
毎度目的を帰ることによって『新鮮さ』を見つけることができるので、効果的です。
毎回、新しい発見をすることを心がける《重要度順に繰り返す》
例えば、1回目は最重要項目の問題だけ通してやる。
2回目は、最重要項目の問題とその次に重要な問題をやる。
こうやって、段階的に取り組むと、毎回新鮮な気持ちで取り組めるので、秋が少なく効率的です。
3回繰り返せば、完璧でなくても科目を変えてみる
だいたい3回目くらいから、『もう飽きたな~』と思い始めます。
そして、実力がつくのもちょうど3回目くらいからです。
ですので、3回目くらいにその科目のテキスト・参考書・問題集を、スパッとやめてみて、違う科目を新たに始めると、少ない冊数の教材で飽きずに続けることができます。
一つ教材を繰り返すことは難しい!肝に命じる
あまり手を広げすぎない。
そして、一冊の問題集・参考書をただひたすら繰り返すことが重要です。
これの重要性はここまで長らく書いてきましたのでご理解いただけているのではと思います。
でも、一冊の問題集・参考書を淡々と繰り返すと聞いて、あなたはどう思われるでしょうか?
『え??そんな単純で簡単なことでいいの??』
そう思われるかもしれません。
そう思ったら要注意です!
というのも、一つのことを繰り返すということは、そんなに簡単なことではないからです。
一冊の参考書をただひたすら繰り返すことが難しい点
- 飽きてしまう
- 真新しいことが回を重ねるごとになくなるためつまらない
- 分量は大丈夫か?と不安と対峙するのは楽ではない
- 新しい知識を得る方が楽しい
- ただただ単純に楽しくない
一冊のテキスト・参考書・問題集を繰り返すということは、かなり苦痛です。
特に『飽きっぽい人』にとっては、拷問に近いものがあります。
何回か解ているテキスト・参考書・問題集は、回を重ねるごとに内容に新鮮味がなくなってきます。
何を書いているかわかるようになりますし、新しい発見もなくなってきます。
こうなると、人間は必ず飽きるのです。
僕も、かなり飽きっぽい性格ですから、2度目3度目程までは意気揚々と取り組めます。
でも、4度・5度と繰り返せば、同じテキスト・参考書や問題集をやることが苦痛でたまらなくなってしまいます。
1冊の参考書や問題集を繰り返すことは本当に効果的で一石数鳥もの効果的なメリットを得られる方法です。
ただ、その難しさは、人間の本能とモチベーションに関わる問題ですので、甘く見ないようにしなければなりません。
まとめ
いかがでしたか。
一冊の教材をずっと繰り返すのは本当に大変です。
適度な工夫をしてやらないと、挫折してしまう可能性があります。
不安を戦い、工夫を凝らし、頑張って繰り返しましょう。
応援しています!!